言葉のおもしろさなんて言っても、言語学とか文学とかよく分からないので、もっと単純に「変わってんなあ」とか感じたりして忘れられなかった歌詞ランキングです。
一応言っておくと、このランキングコンセプトの真逆が「要らない言葉を使っちゃってる」、となります。
Perfumeの『TOKYO GIRL』は結構すれすれ、微妙だったりします。
ちょっと新しめの言葉使ってみた、みたいなのはあまり好きではありません。
(もっとも『TOKYO GIRL』の本質は歌詞ではない部分にあって、他の観点からは最高の曲です)
5位 『虹』 平賀さち枝
分かるようで全然意味が分からない、かなりの量を持って示される歌詞がツボ。
虹
平賀さち枝
2017/09/20 ¥250
以前、若干ディスり気味に紹介したものの、なんだかんだでツボってずっと聴いてます笑
声が甘すぎるのが時に気になりますが、繋がりの不可解さに反して単語レベルでは結構綺麗な良い歌詞で好きです。
4位 『メランコリー』 サイダーガール
ぐるぐるぐるぐるゆらゆらゆらゆらしている曲。
こういうのでけだるく踊りたい(^ー^)手拍子なんか交えつつ。
メランコリー
サイダーガール
2017/10/18 ¥250
この、ジワジワくるグルーヴを生み出しているのは実は周到に配備された歌詞にあると思います。
「ぐるぐる」「ゆらゆら」なんて言葉だけでなく、「335」や「さぁさ」でのリズムが効いてます。
意味やストーリー性だけでなく、語感、語調みたいなもので曲に乗りやすくさせていると感じます。
途中から、責任放棄みたいな雑な歌詞、らららららー、おっおっおっー、ぱらぱぱぱとか出てきて、それがもう最高。
すごくピュアな原初の歌みたいな趣。
3位 『棄てるなどして』 泉まくら
これに関してはただの二文字。
「棄てるなどして」、の「など」だよね。
棄てるなどして
泉まくら
2017/12/06 ¥250
棄てるのに増えていく、という普遍の真理を歌っています。
なんですけど、たぶんホントは棄てられていない(^ー^;
そんな事情を、ただの二文字「など」を添えることによって、色濃く浮かび上がらせている。
うまい。真実と言葉とを両方熟知していないと出てこないような、そんな表現。
2位 『宝石の雨』 Perfume
もうとにかく、こんな言葉は他の人たちには無理ってのがこの曲の歌詞でした。
2017年の面白い歌詞大賞に選びたい。淡い韻の余韻も心地よく、意味のぶっ飛びとのコンビネーションが斬新過ぎます。
宝石の雨
Perfume
2017/02/15 ¥250
まあ、精錬の過程って状況が分かんないんですけどw
楽しいからいいかなって思います。
女の子が絶対言わなさそうな言葉で、女の子のかわいさを逆に照射しちゃうみたいな、そんな狙いがあるんだかないんだか、外してるようでハマってる表現。
1位 『中学12年生』 Creepy Nuts (R-指定&DJ松永)
このタイトル。
もうこれだけで価値がある。
中学12年生
Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)
2016/01/20 ¥250
さらには、タイトルだけじゃなくて中身も完全に。
もはやホラーと言ってもいい設定ではあります。
なんだけど、忘れてた思いみたいなものがここにはあって、涙なしには聴けない(^ー^;
意味が読み取れる分、よく分からない『宝石の雨』よりはこちらが1位で決まりです。