人間ってのはいろんなことに振り回されるわけで。
でも振り回されたくない、もっと自由でいたい…なんて僕は思うことがあります。
そして、そんなときに力になってくれる音楽があります。
気分転換出来ればそれで済む場合もありますけど、もっと重傷なときにはより自由を追求した音楽が欲しくなります。
そんな僕のわがままを満たしてくれた、素晴らしい音楽ランキングです。
4位 『たのしいバストの数え歌』 カノエラナ
さて、いきなりバストに関する歌ということで、男性である僕が囚われているわけでは全くないネタなのですが…
それでも僕がこれに「自由」を感じたのは、囚われ振り回されてるサマを、心底悔しそうに歌っていながら、轟音ギターとポップなメロディ、そして本人の爽やか笑顔でクールに包んでしまっているからです。
たのしいバストの数え歌
カノエラナ
2017/07/19 ¥250
よく見れば、タイトルに「たのしい」と付いているのも面白い。決して自由になれてるわけでもないんですけど、多少は笑える。
本人の心の強さ、自由なところがあるからこそな気がしました。
まだまだ成長途上にあると思われるアーティストですが、センスは間違いない。
3位 『みっくしゅじゅーちゅ』 大森靖子
ぱっと見ラブソング枠なのですが、もはやメインテーマは恋というよりむしろ「自由」、全面に出てるのは自由の謳歌に聞こえてきてこっちのランキングへ。
みっくしゅじゅーちゅ
大森靖子
2017/09/27 ¥250
恋って相手がいて初めて成立するものですから、時には自分を抑えるみたいな不自由に繋がることもあるはずですが、彼女はそれでも自由を希求するらしく…
一事が万事、そんなノリで歌詞は進行していきます。もうとにかく、極端にこの人は自分らしくありたいし人に決められたくないらしい。
例えば、僕が好きなのは食べログに関するところと竜剣と書いてドラゴンソードと読んでるところ。
ラブソングで相手に「だっさい」とか絶対普通出て来ない言葉も平気で使える。
どっちも、他人様に振り回されてたまるかみたいな気概を感じる、すごく主張の強い歌詞です。
絶対相手を振り回すタイプだけど…こんなに自由自在なら、振り回されてみたいかも、なんて(^ー^;
2位 『ゆのみっくにお茶して(feat. nicamoq)』 Yunomi
3位と僅差で2位。すんごいかっこいい。
ゆのみっくにお茶して (feat. nicamoq)
Yunomi
2016/10/12 ¥250
既成のありように全然とらわれていない歌詞が最高。とらわれなさすぎて笑うっていうか、言葉も自由。
「ゆのみっくに」って、この子にしかない表現です。
でも意味不明かっていうと、そうでもない。
そりゃもう、「ゆのみっく」としか言いようがないよねって思います。
好きな人に「好き」なんて言わない、「抱き締めて」なんてなおさら言わない、代わりに彼女が求めるのは、「ゆのみっくにお茶していたい」。
最高じゃん。
Perfume『ナチュラルに恋して』を深い部分で消化吸収していて、敬意すら感じる傑作。
1位 『Everyday』 Perfume
この人たちは、ほんとにどこまで行っちゃうんだろう?こんなにも堂々と、多様性をIt’s so happyだと歌ってみせちゃうなんて。
Everyday
Perfume
2017/08/30 ¥250
『Everyday』の幕開けは最高です。
あたりまえなんか、ないといきなり断言してます。開口一番に勝負を決めてしまっています。
この心地よく汚れのない地平を、のっちソロに任せてみた判断は2017年に行われた創造のうちでも特筆すべき快挙です。
伸びやかなのっちの声が、新たな世界に神々しく響くさまのなんと美しいこと。
そして、しがらみからの解放、自由の獲得に伴うあらゆる困難、不安に対して打ち鳴らされる、かしゆかの微笑むような絶対割れないささやき、
It’s so happy
この組合せ。
声自体に魅力があるのがPerfumeのボーカルとはいえ、必然性や意味合いがよく分からないことも少なくないなかで、割と露骨に分かりやすい(^ー^;
色んな意見の人たちがいて、それぞれが主張をしたら争いだって起こるわけで、今も世界中で争いは続いているわけですが…
今が分断の時代だろうととなんだろうと、Everydayみたいな幸福な姿を見せられると、まだまだ希望はあるって思わせてくれます。
2ー3位は僅差でしたが、1位はぶっちぎりです。