2017年の音楽ランキングを作ろうとしたところ、再生回数メインで集計するとほっとんどPerfumeになります(^ー^;
それはそれで面白いですけど、もうちょっと広がりを持たせたかったので2017年の音楽で個人的にアツかったテーマを設定してランキングにしました。
ということで、今回のテーマは『恋』です。いつだってラブソングは愛好していますので!(^ー^)
ちなみに、巷ではぶっちぎりで星野源の『恋』が1位でしょう。2017年も威力ハンパ無かったです。敢えてそれは外してみました。
4位 『Step』 羊文学
インディー系のロックはなんだかんだでよく聴きましたが、そんな中でもお洒落な女性ボーカルでけだるさのある羊文学は特に愛好したバンドの一つ。
Perfume好きなら、この手のボーカルは嫌いじゃないはず。
「Step」が優れいているのは、なんといってもこの終わった恋に対して傷ついた主人公を慰めるかのような、盛大なギターの洪水パートがあるところ。
Step
羊文学
2017/10/04 ¥250
恋で傷つくこと、そこからなかなか立ち上がれないけれども立ち上がろうとする苦悩とやるせなさが歌われていて、その背後で音楽の威力のすごさを教えてくれる名曲です。
3位 『ダンスフロアの果実 feat.nicamoq』 Yunomi
恋の歌に惚れ込む場合、自分のエピソードと絡めて惚れ込む場合と、単純にそこで歌われる「人(大体が女の子)」に惚れちゃう場合とがあります。
『ダンスフロアの果実』が良かったのは、出てくる女の子が超可愛いから。
ダンスフロアの果実 feat. nicamoq
Yunomi
2016/04/27 ¥200
ただし、アートワークなどから見て取れるように万人受けするかわいさではありません。
ここにいるのは、二次元女子の教祖様みたいな、架空の女の子です。
とはいえ男の独りよがりな願望が構築した偶像ではなく、多大な敬意をもって再構築された自律性のある女の子です。
二次元女子研究の一つの到達点と言えるかもしれません(そこまで詳しくないので、何となくそう思っただけ(^ー^;)。
何が可愛いって、持ってる美学がとってもかわいい。
好きな人と二人きりだというのに、求めるのは「あなたと踊りたい」。
どんなありきたりな言葉よりもはるかに確かな「すき」がここにあって、だから無性にこの子が可愛く愛しい。
ラブソングなんて毎年腐るほど垂れ流されて上目遣いにカワイコぶっちゃうアホな歌詞がウザいほど溢れかえっています。そんな中で、こんなにも純粋で無垢な表現、愛さずにいられません。
2位 『疑問疑答』 感覚ピエロ
あんたの正義は一体何だ
というメッセージで2016年前半を席巻した感覚ピエロ。
そんな彼らだから、『疑問疑答』だって社会に訴えかけたメッセージソングの類なのかもしれません。
あなたの世界は何色か
疑問疑答
感覚ピエロ
2017/06/07 ¥250
ちゃんと自分の意見を持てよ、みたいな。
そういうの、僕は正直鬱陶しいんですけど(^ー^;
でももし、もしもですよ?これがラブソングだったとしたらどうでしょう??
無理があるのを承知の上で、僕は問わずにいられません。
「あなたの世界は何色か?」の相手は、無目的に生きる若い人全般ではなく、特定の個人に向けられてはいないか?
理想を追い求めて、苦悩して、時に挫折しそうになったその人を見て、わき上がった思いを歌にしたのでは。
その相手は、この歌い手にとっての「好きな人」なのです。
そう、『疑問疑答』は僕の中ではラブソングなのです。
だとしたら、『疑問疑答』は暑苦しくて鬱陶しいものなんかではあり得ません。
男なら…なんて僕が代表して言えることではありませんが、愛する人のために爆音で叫びたくなるものなのです。
相手は、のっちみたいなフリーダムタイプの女性よりは、ストイックで自分を追い詰めるかしゆかみたいな人でしょう。
かしゆかみたいな女性を好きになったとしたら、よくあるラブソングで歌われる「愛してる」でも「傍にいる」でもない、そんなことよりずっと伝えたくなる言葉があることでしょう。
それはきっと、「あなたはあなたのままでいてほしい」なのです。
これは間違いなく、恋以外の何ものでもありません。
馬鹿っぽいし、ガキっぽいけど愛さずにいられない。2017年屈指のラブソングです。
1位 『wonder2』 Perfume
Perfumeだらけにならないように、コンセプトを設定してみたものの1位はやっぱりPerfumeという(^ー^;
いや、でもホントこの曲はすごい。これから先も、飛び越えていくような存在を想定できません。
wonder2
Perfume
2006/06/28 ¥250
恋って、ホントは個人的なものであって、表現の独自性が特に発揮されるジャンルだと思います。
世間一般ではたくさんの固定化された表現の再利用に堕してしまって、クソつまらない、ゴミみたいなジャンルではあるものの、ここのランキングに示したようにそんな固定化を軽々と乗り越えて表現を成立させている人たちもいます。
でも、『wonder2』はそれをも超えてしまっています。
たぶんそれは、『wonder2』にある儚さゆえだと思います。
この思いも、もしかしたら存在そのものですら、消えてしまいそうに揺らめいています。
一瞬で消えてしまうかもしれないけど、とらえたこの気持ちの愛おしさ。
永遠ってなにかを知った瞬間。
こんなにも幸せで、祝福したくなる恋はない。慈しみにあふれた思いがこみ上げてくる。
2017年も、きっとこれからもぶっちぎりのナンバーワン。