偽Perfume

Perfume最高の一曲、の変遷サブエピソード②はみ出した部分

そんなわけで僕は、久しぶりにPerfumeを聴きました。

ラブワ再会

曲は『love the world』。経緯は以下の記事参照。

Perfume最高の一曲、の変遷サブエピソード①2015の別れ

要するに、避けて通れないからしょうがなく、みたいな流れです。結構批判的に聴いてやろうって思いました。

とはいえ、かしゆか好きは続いていて、Perfumeの音楽もホントに好きになれたならそれが一番いいな、とは正直思っていました。

で。

どんな風な再会だったかというと・・・

ドゥルル♪

正直言って。

衝撃の再会とか、涙が止まらなかったとか、そういうのは全然ありませんでした(^ー^;

基本構成はかなりシンプルで、イントロのフレーズ(特にスウィートなわけではない)のリフレインにポップソングのよくある構成を重ねたみたいな感じです。

ただ、一部猛烈に惹かれたところがあって、とりあえず一回聴いただけで済ますわけには行きませんでした。

それが、ドゥルルです。

love the world
Perfume
2008/07/09 ¥250

歌的には、ダーリンの辺りで入る低音です。

これが、なんというか間違ってやっちゃったみたいな、ちょっとひょうきんな感じのベースラインで面白いっていうかカワイイ。

このフレーズがあるおかげで、曲が単調にならずにちょっとの遊び感覚がある洒落た風合いが出ています。

で、こっからラブワの超ヘンテコワールドへと僕は分け入っていくことになりました。

変幻

このドゥルルが出てくる部分と同じようなメロディが直後に3回繰り返されるのですが、その中にはドゥルルはもはや出て来ません。

むしろ、誤魔化したようなベースが流れているように聞こえます。

さらに。

ラブワのサビは、3回あって、歌詞は全て同じリフレインです。

が、ドゥルルの配置は微妙にズレていきます。

ダーリンだったのが気がしてるに移ります。三回目のサビでも同じ箇所です。

で、それ以外に英語詩の部分でも同じドゥルルが出て来ます。

一見単純な繰り返し構造に見えて、内実はこのように微妙にグラデーションというか、変化がつけられています。

まるで即興バンドでやった生演奏みたいなライブ感。それも、かなり楽しんでる人たちで演奏されているような・・・

うん。

ただいま

(^ー^)

Perfume。おもしろっ!!!

そりゃそうだ。

こんな風に微妙にとはいえちょいちょいはみ出した部分を作るやり方は、個性の主張に他なりません。

I need to be myself. You need to be yourself.と歌ってはいませんが、深い根っこの部分には間違いなくその精神がうかがえます。

「J-POPよりもPerfumeだと思うけど、自分が本当に好きなのはロックだ」、と思ってPerfumeと距離を置いていた僕が、再び相まみえたPerfume。

そう、Perfumeって実はロックだったのです。いや、UVERworldみたいな純血種ではなく、超異端の亜種ではありますが。

全てを人為的にコントロール出来るテリトリーで、はみ出し部分を作って遊んじゃうとか、ちょっとアタマおかしいですよね。

でもこの異端っぷりは、僕には猛烈に愛すべきモノに思われました。

だって・・・そういうのって、すんごく面白くて、格好良いじゃないっすか!!!

今や僕は胸を張って言えました。

Perfume、大好き。

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