Perfumeの『love the world』には太陽系のヴィーナス、金星が出て来ます。
探す金星
言うまでもなく、それは震えた手で探す「一番星」。
一番星なんてその日によって違うんじゃないかと思いきや、言葉としては金星のことを指すらしい(^ー^;
ここで、一番星を探す状況というのを考えてみると…
帰り道か何かで本物の一番星を探そうとした情景かなと。
そういうのが最も自然かもしれません。
でも僕の考えは違います。
震える手
ラブワの歌詞は文章が細切れになっていて、非常に難解です。
聞こえたとおり、あるいは歌詞を読んだ通りに内容を即座に理解することは不可能に近いです。
この「一番星さがす」もかなり厄介で、一番星って、「手で」探しますかね?(^ー^;
きょろきょろして「目で」探すんじゃないでしょうか。
なので、「一番星さがす」のあとで一旦文章は切れて、また別の文として「手が震えても」と続くと思います。
手が震えるのは緊張とか不安とかで自然と震える状態を言っているのだと思います。
では、なんでそんな状態になっているのでしょうか?
一番星=キミの中身
僕の考えでは、一番星は愛する「キミ」の内面にあるものです。
それは魅力みたいなものなのだと思います。
でもそれは、普段表に出ているものではなくて、ちょうど宵の口に見え始める一番星みたいに、不安や悩みとかネガティブな闇の部分と共に姿を現すものなのです。
それを見つけようとするということは、「キミ」との関係性を深める必要があるので、勇気がいるしホントに出来ることなのかも分かりません。
それでもラブワの主人公は、「キミ」の深い部分とコネクトしようと試みている様子が歌詞に出て来ます。
だから、手が震えても一番星はさがしたい。となるのだと思います。
彼女の内面
ところで、ここで際立つのはそんな風に一番星を例えにもってきたラブワ主人公女子の個性的なところです。
闇に輝くものに惹かれているのか。
そうやって人間に深入りしようとしてしまうのには、何かしらの背景がありそうで面白いです。
単に恋しているから、では片付けられません。
ややロマンチックな妄想ですが、きっとこの子にも、闇を伴った何かしらの光るものがあって、共鳴する部分を感じているのかもしれません。
このちょっと変わった女の子が可愛く見えてきたら、もうラブワは人生最高の一曲として光り輝き出します。
そんなわけで、僕はPerfumeの『love the world』、すごく好きなんです。
love the world
Perfume
2008/07/09 ¥250