偽Perfume

社会に飛びだそう、義理チョコならもらえる(笑)

今日はバレンタインについてです。

初チョコゲット物語

バレンタインといえば来るたびにネット上では発狂する人が続出するイベントです(2ちゃんの某板では2/13の23:59が過ぎると2/15 00:00になるなんていう粋な出来事もありました)。

僕も引き籠もってネットばかりしてたころはすっかりその空気に巻き込まれて不服な気分を味わいました。

ドラッグストアのバイトを初めて半年くらいしたころ、バレンタインが来ました。

たまたま14日に出勤で、しかももう冬休みだったので朝から仕事でした。

仕事場にいるのはほとんどが主婦のパートさん、つまり女性です。
男性は店長と社員の方が一人に、あとは僕とバイトがもう一人の4人だけ。

これはもしかすると‥と期待が高まったことを昨日のことのように覚えています。

さて、バレンタイン当日、朝礼を終えて仕事に入った僕は、パートさんたちが普段通りなのを見て、何だ何もないのかと思いました。

父は職場でものすごい量のチョコレートをもらってきたましたし、弟もバイト先で結構な数のチョコをもらっていたと記憶していたので、正直ちょっとがっくりしたのです。

で、昼になって午前シフトのパートさんたちが続々と退勤して午後シフトのパートさんが出勤してきた時間帯になりました。

僕はリーダー格のパートさんに、ちょっといいですか?とバックルームに呼ばれました。

そこには午前と午後のパートさんが5ー6人待っていました。

それでリーダー格の人が「いつもお世話になっています、受け取ってください」と言いながら細長い箱をくれました。

何のことかもちろん分かってた僕は、心から感謝して頭を下げたものです(^-^)

バックルームから戻るときの「いらっしゃいませ」には心なしかいつも以上の気合いが入って「ぃらっしゃいませぇぇぇ~~っ!」になってました。

一人270円

家に帰って開けてみると、細長い箱の中に4つのチョコが入ってました。チロルチョコより一回り大きく、大人なビターの味がしたりお酒の香りがしたりする違った味を楽しめました。

すぐに食べ終わりましたが、しばらくその余韻に浸ったりもしました。
次の出勤ではチョコの感想を添えて感謝の言葉を言いました。

で、雲行きが怪しくなったのが数日後です。

うちのお店の休憩室は狭いのが一個あるだけで、基本的に男女別々に使うものの同じ部屋です。

店長や社員はそこは使わず、店長室で着替えます。なので、パートさんたちが連絡を取り合うときによく休憩室の壁が使われたりしてます。

あるとき、ふと目をやると張り紙があって、こんなことが書いてありました。
「バレンタインデーのチョコ代について」

チョコ代の集金でした。

見るべきではないと思いつつも、「一人270円」の文字が見えてしまいました。

値段の問題ではないとはいえ、この瞬間自分の中で何かが終わるのを感じました。

ただこの段階では、素直に喜ぶ気持ちは忘れずにおこうとも思いました。

ホワイトデーの惨劇

決定的な出来事はホワイトデーが近づくにつれ起こりました。
もちろん僕はお返しの品を用意するつもりで居たのですが、あるときそのためにデパートへ行ったのです。

しっかりとしたものをもらった以上、それなりのもので返すのが礼儀と思ってちゃんとしたお菓子屋さんを回りました。

パートさんは全部で15人‥ん?

どうやって渡そう‥(^-^;

相手がたくさんな上、出勤日もまちまちです。

‥どうしよう(;-;)

しょうがないから、みなさんへ、として休憩室に置いておくしかなさそうです。

そうなると今度は新しい問題が発生します。

休憩室はみんなが使う場です。
女性だけに限ってお菓子を置くのはいかがなものでしょう‥

そんなわけで、男性従業員分も含めて楽しめるように選んで、2000円以上使いました。

感謝はしてもらえたのですが、どうしても思わずにいられません。

270円のお返しに、2000円以上とは‥!!

甘くない現実

色々考えた末にたどり着いたのは、もらえないのに比べたら義理チョコでも十分に嬉しいけれど、やっぱりどこか空しいということです。

やはり本命と言われるのこそがバレンタインチョコなのでしょう。

だから、本命を渡したい人たちだけの文化になればどんなにいいかと思います。

そしたら余計な勘違いや気遣いは必要なく、もらったときは気兼ねなく喜べるのです!(^-^)

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