『透明人間』に出てくる”自由”の意味を探って『Pick Me Up』の歌詞読み込んでたら鼻血が止まらねえ。
だって歌詞が・・・
そもそも『Pick Me Up』は伊勢丹とのコラボとして当初はお披露目されました。
そして先行公開されたPVは物語性が高く、曲と歌詞をきちんと考えてみる機会は僕にはありませんでした。
Perfumeなら全てよしな心もちでもありましたので(^ー^;
そんな僕が、改めて歌詞を読み込みました。
Pick Me Up
Perfume
2015/05/06 ¥250
歌詞に「自由」という言葉が出てくるので、カップリングの『透明人間』に出てくる「自由」の意味を紐解くヒントになるかと思ったのです。
結果からいうと歌詞がエロすぎて「自由」の考察どころじゃない!
1st STEP : 予感
エロさに大事なのは、ステップ。
そして『Pick Me Up』は周到にステップを踏む構成・・・
最初のパートでは、相手の存在を匂わすもののまだ出会えていない感があります。
一人の状態でいつかはきっと、みたいな夢みる状態。
僕の大好きな『Magic of love』は、恋の予感を漂わせながらそれ以上の段階には決して進むことのない、ちょっと悲しい寂しさのある歌詞でした。
でも『Pick Me Up』は違います。
ここから次のステップへと進んでしまうのです・・・!!
2nd STEP : 接近
続くパートでは、予感がただの予感を越えて相手の存在はよりリアリティを帯びます。
感情の昂ぶりだけでなく、実際目の前にいるその相手との距離がぎりぎりまでに詰まっていくような緊張感の中、告げられるカウントダウンの意味するところは?
え、エロい流れしか思いつかん!!!!
3rd STEP : かなりお熱い真っ最中
英語のPick me upにはいろんな意味があって、この曲名に関してはあ〜ちゃんが「電話に出て」って意味だとか言っていました。
が、僕はそれはフェイクだと思います(^ー^;
直後にJump lightlyって歌ってるわけで、相手が電話に出たところでいきなりJumpできるとは思えない。
ゆえにPick me upは性的な意味合いが強いように感じます。
とするとJump lightlyだって同様にエロい意味合いに取れます。
そしてそう考えると、Pick me upとJump lightlyの激しい応酬が、別個の人間がお互いを求め合う際に行う何かしらの行為を象徴しているように聞こえてしょうがない(^ー^;
しかもかなりお熱いものとなっていてまともに聴くにはかなり恥ずかしいくらいです。
でもこういうので得られる解放はせいぜい一時的なもの?
そんなことも、大人だから当然分かっています。
「今日は」って制限をかけているところに漂う切なさがそれを醸しています。
このようにこのサビは信じられないほどエロさマックス。
4th STEP : 成長
1st STEP : 予感と同じメロディで同じようなことが歌われてますが・・・
一人きりで幸せを掴もう、今をなんとかしようとしていた1st STEPから一歩成長して、「キミ」との間に何かあった事後の余裕があるように思います。
根本的な問題の解決では無いとしても、この人は一時的な不安の解消と自由を得て強くなったのだと思います。
よかったねぇ(僕にしてみると他人事です(^ー^;)。
みんなで守るPerfume
そんなわけで、改めてPVを見るとこのような極エロな歌詞世界を全力で消し去ろうとしている気がします。
「これは伊勢丹を舞台とした少し不思議な物語です」と完全に信じ込ませるためにイントロの芝居は入れられていると思います。
そしてPVだけでなく、振り付けも歌詞の言葉そのものの意味を強調してます。
Pick me upで引っ張ったり、Jump lightlyで飛んでみたり。あるいはこの曲の振り付けが過去最高難易度だというのも、メンバーが歌詞の意味に囚われすぎないようにしようという先生の意思に思われます。
三人の全力演技も、もしかしたら歌詞が持つエロさを打ち消すためだったりして(^ー^;
そして紅白でのあのよく意味の分からなかったライゾマの演出だって、陽動作戦だったのかもしれません。
「これは技術の披露です」ということを強調して、歌詞の意味合いを考えさせまいとしたのかも。
みんな、Perfumeを汚すまいと必死(^ー^;
では、このエロい歌詞を書いた中田さんはPerfumeを汚そうとしていたのか?というと、そうでもないと思います。
ということで、最後に中田さんの意図を推測して締めたいと思います。
ブランド品との出会いのイメージ
中田さんに来たオーダーは、伊勢丹のプロモーションに合う曲を、とかそんな感じだったと予想します。
伊勢丹に売っているようなブランド品との出会いを、恋愛での出会いにたとえることくらいは誰でもするでしょう。
それをもう一歩踏み込んで、ブランド品との出会いによる感動や衝動を、性的なものを匂わすようなストーリーでシンクロさせるのが『Pick Me Up』の狙いだったのかもしれません。
かといって、『Pick Me Up』は露骨なほどエロいわけではありません。
巷にときどき出てくるようなふざけた下品なワードは全く使われていません。
それに歌うのはPerfumeですから、プロモーションの色々な段階で歌詞のエロさは薄められる可能性が高く、中田さんは安心してこのアイディアをぶっ込んだ創作をしたのかもしれません。
今までのタイアップとはちょっと種類が異なるもので新しい客層にも聴かれるということを考えて、こっそりとイメージを変えてみたりしたのかも。
というわけで、中田さんとしてもPerfumeを汚す意図はなく、ちょっときわどいだろうけどPerfumeだから大丈夫と想定してああいう作品にしたのではないかと思います。
そんなこんなで、結局『透明人間』の「自由」の意味は分からずじまい、です(^ー^;