本日大阪より飛行機にて東京に帰還しましたが、やっぱり飛行機は怖かったです(^-^;
確率では測れない怖さ
飛行機は乗り物の中でもっとも事故に遭遇する確率が低いと言われています。
なので電車や自動車に乗るときに特に怖くないのであれば、飛行機に乗るときだって怯える必要は全く無いはずです。
なのに僕は、毎回ビクビクします。
そのわけは、何かあったらほぼ確実に死ぬ、狂犬病的な怖さがあることが一つ。
もう一つには、死につながるような事故は確かに滅多にないものの、安全なのかどうなのか不確かな「揺れ」は毎度のように遭遇するという点があると思います。
この揺れも、何度も乗るうちにじきに慣れるかな…と思っていたのですが、今のところ全然慣れません(^-^;
実際問題は多少揺れたところで全然問題ないし、極端な話機体がひっくり返ってしまっても問題なく飛行を継続できるそうです。
でも、乗ってるこっちはそんな事情分かりません。
この揺れが死に繋がる可能性を否定出来ない状況で、ただただ揺れがおさまるのを待たざるを得ません。
これは結構なストレスです。
死の残虐さが凝縮された死に方
飛行機事故の場合、御巣鷹山の事例のように数十分も死ぬか生きるかの瀬戸際を彷徨わされるという悲劇もあるものの、基本的には一瞬の出来事であっという間にあの世行きとなります。
なので、死の苦しみや痛みは味わう暇が無い可能性が高い死に方になるかと思います。
けれども、これはこれで残酷だと思います。
別れの言葉を伝えることなんて無理だし、どんなに生き残りたいと思っても、墜落が決定した瞬間に乗客が出来ることは何一つないといっていい、運命に身を委ねるしかない状況です。
死に神に魅入られたとでも形容できそうな、無慈悲な死に方です。
もしも愛する人と一緒なら
そんなわけで、僕は飛行機に乗るのがそんなに得意ではありません。
ただ今回は妻が一緒でした。それでちょっとした心境の変化があったのもまた、事実です。
それは、妻と一緒に死ねるのなら、まあ最後として悪くはないな、というものです。
一人で死ぬ場合、この世に残していく家族を悲しませたくない、という思いも当然出てきます。
僕の場合、両親離婚してたり友人もそんなにいないので、悲しませたくない対象はごく限られていますが、皆無ではありません。
飛行機事故での死に方は、一瞬で起こる無慈悲なものかもしれません。
それでも人生の終わり方として、パートナーと共に死ねるというのはそんなに不幸せなこととは言えず、むしろ喜ぶべきものな気がしました。
まだまだやりたいことも見たいことも沢山あるものの、なんかまあいいや、と思えてしまったのです。
結婚の効力?
結婚して何が変わる?とよく独身の知人に聞かれます。
僕は高校時代、父に「結婚して何が変わった?」と聞いたときに、「仕事から帰ってきた家に電気がついているようになった」と父が答えたのが強く印象に残っています。
帰ってくる家に、誰かがいること。
それが結婚だということでした。
僕はそれをそのままパクって答えることが多いです。
そんな僕にも、自分だけの答えがようやく一つ見つかりました。
結婚して何が変わるか?
一緒でなら、飛行機事故で死んでも構わないと思えるようになること。
です(^-^)
怖いことに変わりはないんですけどね!