偽Perfume

地獄を子どもに読ませないで(切実)

子育てに効果的とのことで話題の絵本、『地獄』が今になって売れてるそうです。

これで教育受けました

なんと僕はこの本を幼少期に読まされました!!!
だからこれがブームとか、何か懐かしくもあり複雑な気分にさせられます。

地獄絵の生々しさ、子どものしつけに人気 – 本のニュース | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト.

この本に与えられた絶望の影響は凄まじく、乗り越えるのに非常に苦労しました。

確かに教育的効果は見込めるかもしれませんが、僕は子供が読むものではないと思います。

僕がこの「地獄」を読んで絶望したのは、その年にして既に罪の意識があり、自分は確実に地獄行きだと思い知らされたからです。

自分だけではありません。
自分の家族も、きっと地獄行きだろうと思って、自分だけでなく家族までも死後は地獄で苦しむのだと思うと辛くて辛くてたまらなくなりました。

ちなみに、ここで言う「罪」とは「嘘をつく」ということです。
嘘つきは地獄行きに値する罪であり、拷問・虐待されることとされていました。

僕は自分が嘘をついたこと、家族が嘘を言うことがあることをわかっていました。

『地獄』教育の結果

お陰で僕は非常に内側に篭る人間になっていった気がします。

人と関わることを少なくすることで、これ以上の罪を背負うことを避けようとしたからです。

絵本『地獄』を読ませることで、子供が悪事に走らなくなるなんて教育効果が期待されているようですが、決して健全な教育とは言えないと僕は思います。

よほどの自信家でもない限り引っ込み思案になってしまう危険性が少なからずあると思います(かといって僕みたいにニートやったりするとまでは言いませんが…)。

ちなみに、うちにこの本があったのは母が古本屋で発見して、自分の漫画(母は漫画家のアシスタントをやってて、自分でも書いてました)の参考資料にしようと思って購入したのを、僕が死後の世界に興味を持ったついでに紹介したという顛末でした(^-^;

もっと良い絵本

さて、じゃあ子供に読ませるべき絵本はあるのか?

あると思います。
それは、「地獄」の巻末に紹介されている本です。

タイトルは、『極楽』。
しかもキャッチコピーは「わたしが君をまもっているから、なにがあっても大丈夫」。
…(^-^;

散々『地獄』に振り回されてしばらくしてから、僕は『極楽』の存在に気づき、母に「なんで『極楽』という本があるのにもかかわらず、よりによって『地獄』を選んだのか」と問い詰めた記憶があります。

母は、「ゴメンネ!」と言ってました。

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