偽Perfume

LUNASEAのINORANの1stすき

LUNA SEAの面白さは各メンバーの個性の強さだと思います。

際立つJ&SUGIZO

特に曲を書いていた3人のアクの強い個性のぶつかり合いは奇跡のような作品をたくさん生み出したと思います。

WISHやTONIGHTなど疾走感があったりポップだったり、格好いい曲を書いたベースのJ(兄貴系のイケメン)。

END OF SORROW(へんてこな曲なのにノンタイアップでオリコン一位という快挙を成し遂げました)など先進的実験的なアプローチをし続けたリードギターのSUGIZO(美形のイケメン)。

この二人はLUNA SEAのシングルを主に担当していたこともあって、看板的存在だったと思います。

もう一人の作曲担当

一方で、もう一人の作曲者リズムギターのINORANはあまり目立たない存在でした。

SUGIZOがきらびやかなギターソロを披露する傍ら、黙々とメトロノームみたいに同じフレーズを刻み続けていると表現されるINORAN。
彼は先のあくの強い二人と異なり、一歩引いたところでサウンドを支えていたと思います。

そんなINORANの代表曲と言えばアルバムからのシングルカットになったMOTHERやGravityなど、穏やか目の曲が多いのが他の二人と対照的です。

特にRAINというカップリングに入っていた曲は、ネット界でLUNASEA最強の一曲とすら言われたりもしています。

レイン
LUNA SEA
2006/10/25 ¥250

彼はLUNASEAの終幕後、一枚の結構いいアルバムを出しました。

come closerとかwon’t leave my mindとか、not a serious woundとか(曲名もいいじゃないっすか!)泣けますよっていうか、よく枕に突っ伏してこれを聴きながら泣いたもんですよw。

ただ、その後はあまり知りません。

今でも聴けるアルバム

とはいえ今でも聞き続けている彼の曲は少なくありません。

ほとんどはファーストアルバム「想」の曲です。
このアルバムは全曲が素晴らしい。

INORANのソロデビュー作のこちらでは結構予想外な印象を持つこと請け合いです。

ボーカルは一曲でしかやっておらず、ラッパーや女声ボーカリストに歌を任せて自分は淡々と静かなギターを弾いているのです。

これが、すっごく格好いいし心地良い。
時々聴きたくなって聞き入ってしまうのです。

一曲だけボーカルをやったのがタイトルトラックの「想」ですが、INORANはこれをその後二回にもわたってリテイクしています。

でも僕は最初のが一番好きです。
なんとなくPerfumeっぽいボーカルなんですよ、ぼそぼそとしてて。

リテイクではプロ歌手っぽい熱い歌い回しになっています。そのせいでまるでハードボイルドなかっこよさが、後のバージョンで欠落してしまっているのです。

ぼそぼそと呟くように歌う最初のバージョンこそ、この曲にふさわしいものはないはずなのに、その後いかにも練習して上手くなった的な声で歌い上げちゃって台無しになってしまったと思います。

月のような存在感

スピッツが出たてのときに、ミスチルとの対比で彼らは太陽、自分たちは月のようなものだと言っていました。

LUNA SEA自体が月をモチーフとしているわけですが、そんな中でも特に夜を思わせる曲を精力的に作成したのがINORANだと思います。

そしてそんな彼の才能が遺憾なく発揮された垂涎の名作がアルバム「想」なのです。

是非1曲目「Sissy」からラスト「人魚」まで通して聴いてほしいです。
ていうか、たぶん止まらずに聴いちゃうと思います。

今回は特にいかれたナンバーであるモンスーンベイビーと、逆に一番キャッチーな人魚を紹介します。
モンスーンベイビーもリテイクしていましたが、あまりよくなかったです。

もし良かったと思ったなら、是非アルバムでどうぞ!間違ってもリテイク盤に手を出したりしないように!

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