ドラゴンクエストってのは、まあとにかくアタマのおかしな人たちが集って作られているとは思っていたのですが・・・
こりゃたまげたってのが、カタカナを半分以上カットしていたこと。
当時はゲームソフトのメモリ(記憶容量)が少なかったため、カタカナの全ての文字を使うことができなかった。 そのため堀井氏は五十音のなかでも特に使用頻度の高い20字を精選し、ゲームに登場するカタカナの人物や地名などはすべてこの中から命名するという苦肉の策を取らざるを得なかった。 【ドラゴンクエストへの道】の作中で、【中村光一】氏がこう呼んでいる。
情報源: DQ大辞典を作ろうぜ!! 第二版(更新終了) – 【よく使う20文字のカタカナ】
ライターの堀井雄二は、
「イ・カ・キ・コ・シ・ス・タ・ト・ヘ・ホ・マ・ミ・ム・メ・ラ・リ・ル・レ・ロ・ン」
だけしかカタカナを使わないという制約のもとに、一個の物語を構成し、完成させたというのだからもうびっくり。
とりあえず、「ドラゴン」は作れても「クエスト」は作れないのがまず衝撃です。
これはゲーム容量の関係での苦肉の策だったようですが、何か匂い的に、「いろは歌」を作った人みたいな、言葉に対する遊び心と独創性が感じられます。
全てはこの制約の支配下にあったのですが、それでいてその後のシリーズでも長く登場するモンスター名や呪文名が既に登場していたのですから、もうこれはある意味新手の言語と言ってイイのでは・・・
スライム、ドラキー、キメラ・・・
ホイミ、ベギラマ、ルーラ・・・
もっとも、結構強引なこともしています。
例えばタホドラキーというモンスター。
「タホ」とは何ぞやという人も多いかもしれない。実は「タフ」の津軽弁なのだそうだ。 要するに「タフなドラキー」という意味だが、何故に津軽弁なのかは不明。
情報源: 【タホドラキー】 – DQ大辞典を作ろうぜ!! 第二版(更新終了) – アットウィキ
今や、何故に津軽弁なのかは不明ではなく明確です。
「フ」がドラクエ語の20文字には含まれず、「ホ」がドラクエ語の20文字に含まれるから。でしょ?(^ー^;
こういう風にして、あの独特な言語世界が作られていたわけですね。
まあホント、言葉の魔術師っすな。
新しい言語作っちゃってるんだから。