こないだあったちょっと怖い体験についてお話しします・・
のぼりポールの構造
のぼりはご存じでしょうか?
あの、お店の周りの植え込みに並んでる旗が付いているポールです。
あれは、店員が開店前に店頭に立てて、閉店時に倉庫にしまっています。
毎日出し入れして、日中風雨にさらされますから結構劣化も早いです。
旗の部分は定期的に新しいものが送られてきますが、ポール部分は基本的に長く使うものです。
ポールは金属とプラスチックで出来ています。
旗をつけるに当たって、ポールだけでは旗が広がらないですよね?
そこで、ポールの上端にプラスチック製の横棒を入れて、そこに旗の上辺をくっつけてます。
そう、この地味な「横棒」こそが、とてつもなく恐ろしい凶器だったのです!!
見えない痛み
先日、新しいポールが来て、ポールの交換を行いました。
全部で10本以上あって、一人で順番に旗を付け替えて行きました。
初めての経験ですが、旗の交換はやったことがあったので、苦もなくできました。
新しいポールはすべすべしててがっしりしてて、いつもポールを担いで出し入れしている身としてはちょっと嬉しい瞬間です。
で、横棒は届いてなかったので、前からのを使うことになりました。
まず旗を外し、横棒を外し、新しいポールに横棒と旗をつけていきます。
何本か終わったところで、指がちくちく痛みました。
何か刺さったかな?と思って手を見てみますが、何も見えません。一応手を洗って、軍手をして作業を再開します。
でもしばらくすると、もっといろんなところがちくちく痛み出して、最後の方はこの痛みに耐えながらの作業になりました。
付け替えを完了して、軍手を外しますが、やっぱり手のひらには何も刺さってないように見えます。
でもちくちくちくちく痛みまくります。
手のひらをそっとこすりあわせると、ところどころ引っかかりがありました。
そして、引っかかるとその部分がずきっと痛みます。
どうやら見えない小さなとげがたくさん手に刺さってしまったようです。
しかも、途中から軍手をしていたにもかかわらずその細かなとげは次々と手を侵略したみたいです。
抜き取り不能な無数さ
バイトが終わるまで何とかこらえて(ものを握ることが出来ないというのはバイト上かなり致命的でした><)、帰宅してから灯りの下でじっと手のひらを見るとありましたありました。
すごく微細で透明なとげが、いろんなところに刺さってました(あいにく写メしても全然写らないくらいの小ささです)。
先が細い毛抜きを使って、見えるものを次々抜いて、一通り終わったと思って手をこするとまだ痛みます。
もう無理だ、と観念してその日は寝ました。
有名な悪魔
その後、数日は手のどこかが痛む日々が続きました。
今はもう無事ですが、後日パートさんに聞いたところ、ポールの横棒は昔から怪我するものとして恐れられているということが分かりました。
見た目は全くとげとげしてないので油断するととんでもない目に遭うことで知られていたようです。
ですから、作業は軍手の上に厚手のゴム手をして行うようです。
僕に作業を指示した店長はそのことを知らなかったみたいですが、パートさんたちに聞いてみると結構多くの方がそのことを知ってました。
なので、ポールの横棒をさわらなければいけないときは是非慎重に、細心の注意を払ってください。
また、高い位置にあるので無闇にさわることはないと思いますが、子供とかが遊びでポールの横棒をさわろうとしてたら注意してあげた方がいいです。
見た目なんてことないくせに、あれはかなり凶暴です。