偽Perfume

ラブクラフトの「インスマウスの影」がすごすぎる

ラブクラフト

バツグンに面白い本の紹介です(^-^)

度肝抜くラブクラフト

作家は、ハワード=フィリップス=ラブクラフト。100年くらい前のアメリカ人です。

とりあえず今回紹介する作品を手にとって読んでみてください!
すっごく面白いです。

それはずばり「ラブクラフト全集1」です。

短編集になっていて、全部で4作品が楽しめますが冒頭の「インスマウスの影」が初っぱなにして最強のキラーチューンになってました。
これはホントとてつもない、度肝を抜くような面白さです。

完成度の高さ

読み始めていきなり、事件の終末後を現在として描いてます。
主人公が過去を振り返って事件を語るので、主人公が助かることは自明となります。

そのため緊張感には欠けるかな、と思いきや。

事態の不可解さにごくりと息を飲みつつ、徐々に明らかになっていくもろもろの出来事に飲まれてしまいました。

ホントに手に汗にぎりつつページを繰って、どきどきはらはらして、回想が終わって時間軸が現在に戻って‥

衝撃の結末、怒濤のエピローグは必見です。

物語として高度に完成された素晴らしい小説です。

恐怖だなんだとかいう以前に、この完成度の高さに感嘆せざるをえません。

他3編について

さて、他にも3編ほど短編が収められていますが‥
それらはインスマウスの影に比べると小品な印象です(インスマウスの影に続く作品で同じような締めとなっていたのは非常にもったいないというか残念な並びです)。

特に最後の「闇に囁くもの」は正直現代ではかなり厳しい気がします。
100年前なりに先進的な文明を想定した努力は認めたいですが、今の僕らからしたら所詮レトロな空気がぷんぷんで、ちょっと白けてしまう気がします。

話のもってき方はうまくて面白いは面白いと思うのですが‥

ラブクラフトレビューは続きます!

と、色々文句を垂れてますが‥しかしそれでも、ラブクラフト世界は一度入って味わう価値のあるものだと思います。

僕はインスマウスの影に衝撃を受けて以来、他にも本は読んでますがラブクラフトを読まない週はない日々を送っています(^-^)

勧めたいのは、宇宙の謎や神秘に対して、ゾッとするような魅惑を感じてしまう人、ドラクエやFFの世界がどこかにある気がしてその世界がどこにあるのか本気で悩んだことのある人あたりです。
そういう人はすごくフィットするんじゃないかと思いますよ!とりあえず、全集第一巻を,是非。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です