京王線沿線に展開するチェーンの本屋『啓文堂』は本屋じゃない、本をたくさん置いてる巨大キオスクに過ぎないと思いました。
小説が読みたくて立ち寄るが
Amazonは僕にときどき本の紹介メールを寄越します。
そしてこれが結構当たりが多くてよく参考にしているのです。
ついこないだはリディア・デイヴィスの短編集『サミュエル・ジョンソンが怒っている』というのを紹介してきました。
タイトルからして、走れメロスのイントロみたいで格好いいですよね?(^ー^)
これが大変良さそうだったものの、僕はこの作家を全然知らなかったのでひとまずは立ち読みしてみたいと思いました。
が、電子化されていないようでネットでの立ち読みは叶いませんでした。
こんなときの強い味方が本屋です。
Amazonが紹介してくるような本なので、それなりに話題があって有名な人の作品が多いです。
なので本屋に行けば大抵は置いてあります。
ふつうの本屋なら。
今日は仕事場近くで一番大きい本屋に休憩時間に立ち寄れなかったので、通勤に使う京王線の駅にあるチェーンの「啓文堂」に寄ってみることにしました。
これが、本当に反吐が出そうなくらいひどい品揃えの本屋で、本屋と呼ぶに値しないものでした。
小説がとにかく少ない
定期券の範囲でいけるところで2つの啓文堂に寄ったのですが、どっちもダメダメでした。
このチェーンのひどさの象徴が小説の少なさです。
特に文庫じゃない普通の単行本の小説は下手するとひと棚あるかないかくらい。
それもキオスクにでも置いてそうな超話題作しか揃えておらず、コミックエッセイだの自己啓発だのといった胡散臭い本を同じ棚に並べるというセンスの悪さ。
当然のことながら、目的の小説は置いてありませんでした。
ってか、来店した客に本屋側から新たな出会いを提案しようという意気込みの全く感じられない、どこででも紹介されていて誰でも聞いたことのあるような本しか置いてませんでした。
本を商売道具にしか見られないなんて、可哀想な人たちだ。
そしてそんな本屋がのさばるなんて、この国は病んでいるぜ。