紅白でPerfumeの裏方を務めたライゾマの真鍋大度さんが演出に関わっているということで、NHKのネクストワールドを見ました。
超凄Perfumeの裏方を支えるライゾマの真鍋さん
Perfumeが紅白でどれだけ凄かったかは、以下の記事を是非見てみてください。
Perfume版オモイダマ?!:紅白ベストアクトは美輪明宏に譲るとしてもPerfumeはすごかった!
この凄い演出を仕切っているのはご存じの方も多いことかと思いますが、Perfume四天王の一人といわれる真鍋さんです。
アポーのサイトに登場していたりして、特にプロジェクションマッピングに関しては今をときめくアーティストの一人といって間違いないでしょう。
真鍋大度氏、Appleによって重大な影響を与えたクリエイターの1人に選ばれる.
ちなみに、Perfumeファンからすると真鍋さんはPerfumeのJPNシャカシャカを着ている楽しい人です。
紅白のラジコン以前にも、未来のミュージアムで参加型アニメ企画をやっていたりプロジェクションマッピング以外にも色々とPerfumeを盛り上げてくれている、頼もしい人です。
ネクストワールド
そんな真鍋さんが演出に参加しているのがNHKのネクストワールド。
今回僕が見たのは3日土曜日に放送された物です。
真鍋さんの演出も凄かったのですが、何より企画が明らかにする未来像が凄まじすぎました。
ちょっと紹介してみたいと思います。
人工知能が僕らの判断を代行する
今回の番組では人工知能が扱われました。
人工知能といえばAIと呼ばれていたと思うのですが、僕はAIというと、反乱を起こして人類と対立するターミネーターを思い出します。
が、今現実に社会に入り込んできている人工知能はそんなに単純ではなくなっているようなので、あえて略称は使わないで表記してみたいと思います(番組でもAIとは呼ばれていませんでした)。
人工知能は人間が用いるよりも遥かに多くのデータに基づいて判断を下すことが出来るので、より合理的な判断が可能です。
そのため様々な分野での応用が期待されています。
既に実用化されている例として、カリフォルニアの警察が取り入れている犯罪予測システムが取り上げられていました。
犯罪予測システムに基づき警察が動く
犯罪はまるで生き物のように、場所を変えて日々発生していて、そこに一定の規則性があるようです。
なので、過去の犯罪の発生を詳細に分析すると、次起こりやすい犯罪が予測できるようです。
カリフォルニアの警察ではこのシステムがはじき出した犯罪発生予測地域でパトロールを重点的に行うことで、逮捕数は大幅に増加、犯罪発生は激減したようです。
実際に予測された地域に出向いて、麻薬常習者の窃盗犯を捕まえる場面が出てきました。
警官は、こんなところ言われなければ絶対にパトロールしてなかった、と言っていました。
2045年問題?
このように既に実用化のレベルになっている人工知能ですが、このまま進化を続ければ2045年には知識・知能の集積において、人類を超越するシンギュラリティ(技術的特異点)が訪れると言っている学者もいるようです。
番組ではこのシンギュラリティがどのような意味を持つのか、そこまで深くは突っ込んでいませんでした。
が、ググって見ると既にウィキペディアにも記事があって、「科学技術の進歩を支配するのは人類ではなく」なるという刺激的な記述がされていました。
人類が推進してきた技術革新が、全く新しい傾向に変貌するのでしょうか?
今にして思えば、ターミネーターのAIは核兵器を使ったり過去にエージェントを送ったりして結構人間臭かったなーなんて思いました。
人間が思いも寄らないことを、人工知能が創造する時代が来るのかも知れません。
人間が不要になる時代
シンギュラリティはまだまだ先ですが、目先の問題として結構深刻に思われるのが、人工知能による労働の代行です。
アメリカの弁護士の世界では、有能な弁護士かどうかを判定するのに、人工知能と同程度の判断が出来るかどうかが基準となっている事務所が紹介されていました。
人工知能がもっと進化すれば、弁護士は今の10分の1で十分だ、という意見が紹介されていました(それでも残る10分の1が居るってのは驚きですけどね(^-^;)。
自動で動く自動車が開発されれば、タクシーを人間が運転する必要はなくなるでしょう。
レジや荷出しだって、機械の方が正確に素早く出来ると思われます。
僕がこれを見て真っ先に思い浮かんだのが医療の世界です。
ドラッグストアで数年バイトしていた経験から、今でもアンテナを張っているつもりなのですが、やばいのが薬剤師と登録販売者だと思います。
人工知能が発達すれば、処方箋なしのドラッグストアでの登録販売者と薬剤師の大部分は、ほとんど用無しになると思います。
人工知能によるカウンセリング
ドラッグストアで、処方箋なしに買える薬は、基本的には売り場にいる薬剤師や登録販売者がお客さんから聞いた情報に基づいて紹介されます。
このとき、彼らが使える情報は非常に限られたものとなります。
ときどきお薬手帳を持ってきてくれる人も居ますが、人工知能が登場した場合、使える情報は遥かに膨大で網羅的です。
表情の変化を0.1秒刻みで分析する技術は既に実用化されているそうです。
よほど表情の機微を読み取ることに長けているであるとか、笑顔だけで人を安心させられるであるとか、そういった能力というか才能がないことには太刀打ち出来ないと思います。
調剤薬局や病院の現場では、どうでしょうか?
僕はあまり知りませんけど、医療の現場でもほとんど人工知能が取って代わっていく可能性が高い気がします。
唯一安泰なのは看護師でしょう。
ナースコスチュームの完璧さは、人工知能ごときがいくら頑張ったところで到底真似出来ないでしょう(^-^)
まあ、そんな冗談はさておき・・・
実際は個人情報を自由に出し入れする仕組みの整備はなかなか、そう簡単には進まないでしょうし、各業界生き残りに必死でしょうから、人工知能の利用は限定的なものに限られて行われることになるかと思います。
一番人工知能に任せて良さそうなお役所の仕事こそ、最後まで温存されそうです。
ただ、労働の形態が変容していって、より人間的な部分で勝負出来るかどうかが求められるようになる傾向は今後出てくるかもしれませんね。
Perfumeみたいに、本人たちに魅力がある人たちが評価されて生き残っていくみたいな。
入社1年目にして社会人として出来なさすぎの自分には、まだまだ人間的な部分での勝負なんて見えないんですけど・・・(^-^;
どうなるんでしょうね、僕たち会社勤めの一般人たちは…