『23:30』っていう、『ワンルーム・ディスコ』のカップリングでどのアルバムにも入っていない曲があります。
ただ、そんなの他にもいくつかあって、『いじわるなハロー』とか『透明人間』とか…
『23:30』がそんな中でも特殊なのは、ライブで一切取り上げられてないこと。
ライブなしがいかに異例か
Perfumeにとっては最重要と位置づけられているのがライブ。
レア曲の権化『ジューシーフレグランス』であっても一度だけですがライブで登場(但しのっちのDJプレイ)しています。
音源化されてるのにライブでやってないなんてのは『23:30』以外に一切ないと思います。
『透明人間』ですら、メドレーで一部のみとはいえライブのリストに乗っています。
直角二等辺三角形ツアーのライブDVDのエンディングで流されますが、これはライブとは別としていいでしょう。
中身も異端
さらにはその音楽、歌詞もPerfumeとしては異端のかなり独特。ジャズだとよく言われてますがとてもゆっくり。
Perfume曲のBPMを全曲調べてるすごい記事(しかもジューシーフレグランスまで!)によると、『願い』『無限未来』と並び最遅。
ただ遅いだけでなく、平坦で抑揚があまりない。
『願い』『無限未来』にあるような盛り上がり、展開が『23:30』にはありません。
歌詞も、Perfume的には異質で既に関係が成り立っているものの、会うことに制約のある2人。会うことのできる僅かな時を慈しみ別れを惜しむ。
全体に漂う落ち着きと薄い諦めみたいのが、それなり以上の年齢を感じさせます。
完全年上になったと言われた『Baby Face』だってこれに比べれば誤差範囲でいつもどおりのレベル。
Perfumeっぽい歌い方だからなんとか成り立っているものの、このしっとり感は異常です。
23:30、のっち評
そんなわけで、滅多に触れられることもない印象の『23:30』ですが、2009年LOCKSでのっちが触れてたのが結構面白い。
“Perfumeの夏曲”
★のっちセレクト★
「23:30」
from 「ワンルーム・ディスコ」
「ワンルーム・ディスコのカップリング曲ねー。23:30 ── 夜の曲なんですけど、熱帯夜というか、曲の中に出てくる二人の想いもアツいし、なんと言ってもこのウッドベースね・・・アツいね!”熱帯夜の曲” この曲はそういう感じ。ベッタベタ・・・アッツい!って感じ (笑)」
「夏にピッタリのPerfumeの曲を研究せよ」│Perfume LOCKS!
タイトルどおりに夜のイメージはたしかにすぐに感じたものの、暑さを持ち出してきてるのが面白い。さすがのっち。
そして、微妙にセクシーw汗って…大人。余計しっとりしちゃったけど、よりリアリティが増すっていう。
ナタキモの象徴?
ナタリー、情報が早すぎてキモいと称賛されてるなんてことが結構前に言われてて、Perfumeファンの間でもナタリーは必要以上のPerfume愛が溢れていてキモいとよくいじられてます。
確かに、インタビューのムードとか全然違うし、ナタリーでだけ公開された情報(パーフェクトスターの別バージョンの音源そのものの存在とか)もあったりと、Perfumeファン的には情報源としての信頼感は半端ないです。
というかそもそもの話、のっちが「Perfumeの情報はナタリーを見てれば間違いない」「情報がどこよりもマジで早い」とまで言っていますw
そして、2011年僕がPerfume知りはじめて情報収集しまくっていたときに、ナタリーは時々「23:30」に記事をドロップして界隈を賑わしてましたwナタリーまじでキモい絶対狙ってるwと。
ちなみに具体的にはどうだったか調べようとしたのですが、とりあえずワンルーム・ディスコのカップリングタイトルが『23:30』に決定したという記事は、きっかり23:30に投稿w
コアなファンに人気?
僕はこの曲について記事を書くのは2回目くらいですが、複数回話題に上げている方々もいます。
上でBPMについて引用させて頂いたブログ様は何度もこの曲について記事を書かれていますし、その特殊性から何かと話題にあがる機会はあるように思います。
逆に昨日少し取り上げたotokakeとかの、大してPerfume好きでもないけど商売でまとめサイトに記事書いたみたいな場合にはほとんど触れられません。あっても一言二言程度。
つまりは鬱陶しい間違いだらけの情報も少ないためにネット的にもうるさくないw
ジューシーと違って、ちゃんと完成品として残されてますので個人的にじっくり楽しむにはなんの不足もありません。
集中したいときの作業用BGMにも余裕で行けるし。
『23:30』でも聞きながら月末の面倒なアレコレを考えようかな。