腐ってたときのことです。
夜更かしで朝が来た
深夜までダラダラVIPやって早朝になったものの眠れず、しょうがないから起きててぼーっとしていると、父が起きてきて出勤の準備を慌ただしく開始しました。
父は当時、朝5時半には起きて6時ちょっとには出勤していました。
そんな生活を、僕が生まれてから20年以上も続けていました。
父は僕を見て、おはようとだけ言いました。
時々夜更かしして朝まで起きてることはあったので、大して驚かれもしません。
キビキビしている父を見て、僕はちょっと聞いてみました。
「お父さん。
落ち込んだときってどうする?」
「そんな暇ないよ」
「そっか。
じゃあ、身近な人が落ち込んでたらなんて言う?」
「空飛ぶ鳥を見よ」
で、また忙しそうに準備を続けました。
空飛ぶ鳥を見よ
あのときの、何のよどみもなく即答した父の言葉は今となっても忘れられません。
意味とか何も考えず、ネットで悩んでるやつにこの言葉を贈ってやったことがあります。
顔も声も知らない人でしたが一人称僕の女の子で僕は密かに好きでした笑
彼女はこう評価しました。
「良い言葉だね。
言われたとおりにしてみたら、久しぶりに空を見た気がした」
なるほど、上を向けという意味もあるみたいです。
僕も彼女に倣って外に出て見上げてみました。
高速道路が直ぐ脇にあるような場所です。
鳥なんて、ほとんど見ません。
鳥がいるところへ…と思って、自転車でちょっと郊外まで行きました。
小さい頃、よく一人でフラフラ出かけたときに通った道が懐かしくて清々しかったです。
無くした記憶を一個一個拾ってくような気分。
ふと見上げると、電線にカラス?らしき陰。ルナシーのライブビデオにカラスのジャケがあったなぁなんて思い出した。
なかなか飛ぶ鳥は見つけられませんでしたが、そのときの散歩はとても気分の良いものでした。
また、臭い言い方をすれば「無くしたと思っていた宝物」を見つけられた気もしました。
商売の世界に20年以上身を置き続けてきた男の言葉、侮れない。
今も時々思い出しては、その意味をかみしめる言葉です。
ちなみに、元は聖書か何かの引用らしいですが詳細不明(^-^;