言うまでもなく、かしゆか商店では「日常感覚」は常に重視されてきたわけですが、今回はお皿、「うつわ」(あえてひらがながカーサ流)。
使ってなんぼの究極系ともいえるものの登場です。
もちろんお皿だって飾ってもいいわけで、実際今回店主が訪問した職人も壁にお皿を飾っています。
ただし、基本的には皿の存在価値はもちろん実用にあります。
店主もなんとか入手した“輪花(りんか)皿”について、何よりまず使ってみた感想を述べていて、料理がどのように変わって感動したかを教えてくれています。
そんなふうに、見た目だけではない、使ったみたときの楽しさから「並んででも買いたくなる」と言っているところに、店主のこだわりが現れています。
そうはいっても…お皿にそんなにこだわる意味なんて、あるのかな?
例えば、かしゆかは白い小さなボウルが気に入ったみたいで、やさしく包むように手にしてる写真が載っていますが…
これ、かしゆかが持つから映えるんじゃね?
みたいなね(;・∀・)
しかしそこに添えられた店主のコメント、ぶどうのスプーンも合う、に注目。
あんまり考えたことなかったんですけど、職人さんが言うにはフルーツ入りのヨーグルトに合うらしく、フルーツの色に合わせてスプーンの色も変えると良いんだとか。
スプーンとか、1種類しかないよ(;・∀・)
何だか、お金持ちの余興の類かな?という気もしたのですが、職人さんのブログに気になる記載が。
焼き物はワレモノなので大切に扱って欲しい。
ワレモノ|ぶらり、陶磁器生活。
とは私はあまり思わない。
日常は格好をつける場所ではない。
ちゃんと料理ができる日もあれば、買ってきたお惣菜、レトルトの日だってある。
でも、この器に盛れた事でよかったと小さな幸せを感じてもらえることが1人でも多くあれば、それが作り手にとっての喜びではないだろうか。
SNS|ぶらり、陶磁器生活。
そうかー。
普段どおりに、いつもの生活の中に少しの楽しみを添える、みたいなのがうつわの楽しみ方なようです。
考えてみれば、この職人さんの作品は買いたくてもなかなか買えないみたいですので、いきなり記事にあるような楽しみをかしゆかみたいにすることは難しいでしょう。
でも店主は、しっかりとヒントを振りまいてくれています。
これといった注釈もなく『白釉』とか『粉引』とかいった言葉が使われていますが、色んな風合いのうつわがある、というだけでも勉強になります。
皿なんて使えればいいくらいにしか考えてませんでしたけど、ほんの少しのアイデアを工夫してみるのも、案外楽しいのかも。
なんて思いました。
小さな子供らがいますので、ワレモノは避けてきましたが…子どもたちが寝静まってからのお酒やおつまみには、ちょっとかしゆか商店のアイデアを頂いてみようかな?
ありがと、かしゆか。
音楽は星野源の『アイデア』あたりかな。