かしゆかが夢に出てくる度に書かれる日記、それが「ゆかちゃん」シリーズ。
エッチな感じ?!
前回はホラーな展開が最後に待ってたりして夢日記は危険と言われますが、僕の夢は制限がかかった安全なものなので心配ご無用の安心ものです。
今回はちょっとHな感じでしたのでそこんとこ注意です。
高級マンションで共同生活
研究室のボスたち、同僚たちと一緒にマンションの一室で共同生活をしていました。
そこはかなり広く、しかも上下のフロアと階段でつながっているという豪華仕様(3階分が一続き)でトイレやお風呂も2つずつあり、部屋の調度もモダンで綺麗でした。
僕たちは便宜上、一番下のフロアを「地下」、玄関のある真ん中のフロアを「地上」、階段を登った先のフロアを「上空」と読んでいました。
地下フロア
地下はお風呂やトイレ、キッチンがあって、座椅子がたくさんあるので昼寝もできるようなスペースです。
くつろぐためのスペースといったところで、お昼寝する人から読書、雑談する人までいるような気楽な場所でした。
食事は基本ここでしていました。
地上フロア
地上はパソコンと机がたくさんあって、ミニ図書館みたいな本棚だけの部屋もあります。
玄関はここにしかないので外にはここからしか出られません。
玄関のすぐ近くに秘書さんの机がありました。
電話は基本的に秘書さんがまず受けて、必要に応じて各階層に転送される仕組みでした。
上空フロア
上空は寝室スペースで、4-5人が一緒に寝られるように布団が敷かれていました。
ベッドの部屋もあった気がしますが、僕は使ったことが無かったので分かりません。
個別の就寝スペースではないので、必ず誰かと相部屋することになって、一時期先生と相部屋したときは気まずかったことを鮮明に覚えています。
豪華な食生活
なぜ僕達がそんな大掛かりな施設に居住していたかというと、多分研究が特殊なもので情報を制限する必要があったからだと思います。
でも下っ端の僕は詳しいことを知りませんでしたし、時々外気を吸いにコンビニに出かけたりは自由にできてました。
食事はどうしていたかというと、外部からの貢物みたいなものが定期的にあって、カニだとかピザだとかミスドとか、とにかく不足していることはなくてむしろ溢れていました。
電子ジャーにはいつもごはんが炊けていて、冷凍庫には冷凍ご飯もあって、地下のキッチンにある床下収納にはレトルトカレーがびっしり詰まっていました。
たまの外出
それだけモノがあふれているのにどうして僕が外に出るかというと、日光が恋しいのとジャンクなものが時々食べたくなるのと、あとかしゆかに会うためでした。
かしゆかはたいてい信号待ちのときに不意に横にいたりしました。
いつでも会えるわけではなくて、このときもかなり久しぶりの再会でした。
「どう、元気?」
そうかしゆかに聞かれると数日来の眠気や疲れも吹き飛びます。
あまりにキラキラな笑顔を直視できなくて、僕は彼女の脚に目線を落とすことが何度かありました。
生地が幾重にも重なった不思議なブーツを履いていました。
「一回、その研究所って見てみたいな~」
二人でぶらぶらと公園を歩いていると、かしゆかが言いました。
僕が共同生活をしている例のマンションは研究所と呼ばれていました。
普段はあまり興味を示していなかった気がするのですが、このときはなぜかかしゆかは興味津々でした。
多分地下と上空は入れられないけど、地上だけなら大丈夫だと僕は言いました。
電話で秘書さんに、かしゆかに見学してもらっていいかと聞くと確認しますといって保留音に変わって、数分後に「大丈夫ですよ」と返答をもらえました。
かしゆかをつれて
二人でマンションのオートロックがかかった入り口に向かいました。
僕はいつになってもカードキーでの入場に慣れないでいましたが、かしゆかは背筋を伸ばして凛としていて、全く違和感なくこの高級マンションに佇んでいました。
ときどき小動物みたいにあたりをキョロキョロして楽しそうでした。
入り組んだ廊下を抜けてエレベーターを乗継ぎ、ついに研究所玄関につきました。
インターホンを押すと秘書さんが「どうぞ」と告げてくれて、ドアの鍵が開く音がしました。
可愛い秘書さん
ドアを開けると秘書さんが迎えに来てくれていて、いっぱいの笑顔で出迎えてくれました。
この秘書さん、宮崎あおいに似た可愛らしい人です。
書類の手続きとかで時々やりとりしたり、地上フロアを通るときに挨拶するくらいしか交流はありませんでしたが、この人の人懐っこくてよく笑うところにはよく癒されました。
かしゆかはいつの間にか用意していたおみやげを秘書さんに渡して、よろしくお願いしますと頭を下げました。
秘書さんは僕に、「案内してくれるんだよね?」と確認して中に通してくれました。
かしゆかはフロアの感想より先に、「可愛い人ね」と秘書さんについてコメントをしました。
休める場所
ゆっくり時間をかけて、じっくり説明して回りました。
途中同級生とかに会ったら面白いなぁとか思っていましたが、結局かしゆかに案内している間は誰とも会いませんでした。
気がつくともう夕方の時間になっていました。
かしゆかにそう言うと、「ちょっと休んでから帰りたい」と言われました。
正直僕は困りました。
なぜなら、かしゆかに休んでもらうようなスペースが無いからです。
上空フロアに寝室はありますが、あそこは数人で泊まるスペースですから、かしゆかみたいな女性を入れるわけに行きません。
地下フロアにはみんなが仮眠に使う場所がありますが、あそこも研究所内の人間が自由に往来するのでいただけません。
困り果てた僕は玄関の秘書さんのところに行きました。
時間的に秘書さんはもう帰っている可能性もありましたが、奇跡的にまだ居ました。
「どうですか、楽しかったですか?」
秘書さんはこぼれる笑顔を振りまいて僕とかしゆかに言いました。
かしゆかが先に、「はい、すっごく♪」と微笑んで頭を下げました。
僕はすぐに要件を切り出しました。
「かしゆかがちょっと休みたいみたいなんですけど、近くに部屋を取れますか?多分、1-2時間でいいかと思うんですけど」
と、かしゆかの反応を伺いながら聞きました。
適当に時間設定した割に頷いてくれてました。
秘書さんは、試すような目で僕を見て「二人でですか?」と言いました。
僕は慌てて、かしゆかの方を見ないようにして「いえ、もちろんシングルですよ。」と付け加えました。
秘書さんはスリープモードにしていたマックを起動させて、カタカタキーボードを叩きました。
反応は微妙でした。
「う~ん…」
秘書さんは頬をふくらませて「難しいかなぁ」とつぶやきました。
その姿を見て、確かにこの人はかしゆか程ではないにしても小動物的なかわいさを持っているな、と思いました。
秘密のフロア
かしゆかは、ですよねーみたいな感じで笑って、ではそろそろお暇しますね、と言いました。
すると秘書さんは申し訳なさそうに、せっかく来てくれたのでお休みになっていってほしいと言いました。
それで、秘書さんはハッとしました。
「一つ、いい部屋がありますよ。」
秘書さんは時々仕事が多くて研究所に泊まることがあるとかで、個人で部屋をひとつマンションに持っているということでした。
それは上の階層にあって、上空フロアからいけるとか。
僕は驚きました。地上フロア以外研究所から出られないと聞いていたからです。
秘書さんは人差し指を立てて、「はい、一応そういうことになっているので、口外したらダメですよ」
と言いました。
僕とかしゆかは秘書さんに導かれて上空フロアに上がりました。
外の廊下に出られるように三人とも手に靴を持ってました。
かしゆかがブーツを持つのが大変そうだったのですが、手伝おうかというと大丈夫だよと言われました。
僕は簡単にこのフロアは寝室がいくつもあって、でも数人まとめて寝る感じで、といったことを説明しました。
かしゆかは「キャンプみたい」と感心してました。
秘書さんは、鍵束を取り出して壁を探りながら、ある場所で鍵をさしました。
そして、壁が開いて廊下に出ることができました。僕たちは靴を履いて、そっと廊下に出ました。
廊下は下の階層と同じ構成でしたが、妙に部屋数というか玄関が少なく感じました。
「こっちですよ、よく間違えるんだけど」
といって、秘書さんはいくつか先のドアに鍵を入れました。
かちゃ、と軽いめの音がしてドアが開きました。
靴脱場の空間はとても狭く、すぐにいくつかのドアがありました。
その内の一つを秘書さんが開けると、4畳半くらいのスペースにびっちり布団が敷かれていました。
ふとんも枕もふわふわそうで、微かに花の香というか、香水の香りがしました。
ただ窓が全然なくて電気も付いてないので玄関からの明かりが照らすだけの暗い空間でした。
かしゆかは嬉しそうに、「お布団だーっ!!」とそこに突っ込みました。
ボフッと布団がかしゆかを吸収して、秘書さんがどうぞごゆっくり、といって僕を見ました。
急激に距離が縮まったような、妙な意味合いがある目でした。
なんだか急に、秘書さんと旧年来の親友になったような・・・僕は緊張して目をそらしました。
で、どうして緊張してしまったか分かりました。
秘書さんのほっぺが急に赤くなっていたのです。
天界にて
秘書さんは、
「私もちょっと休んでくので」
といったので見てみるとトロンとした目をしていました。
やっぱりほっぺは赤くて到底直視出来るものではありません。
で、かしゆかが飛び込んだ先の布団の方にコテンと倒れこみました。
僕は落ち着いてそこから出ようして部屋に背を向けました。
ところがそのとき耳を疑う音がして振り向きました。
かしゆかが、秘書さんにキスしてました…
秘書さんの小さな後頭部を、両手の平で包むようにしてそっと抱き寄せていました。
よく見ると秘書さんが舌先を伸ばして、かしゆかがそこに舌を絡めています。
ポジション的にかしゆかの表情は見えませんでしたが、秘書さんは顔を先ほど以上に真赤にして恍惚の表情をしていました。
止まらぬゆか様
音がさらにいやらしさをまして、かしゆかはその長い脚を秘書さんの下半身に絡めて引き寄せました。
こんなときもかしゆかの短いスカートはその内側をしっかり隠していたのですから、その長さがいかに計算しつくされているのか改めて感動したわけです。
秘書さんの方は、ひざ丈スカートが少しめくれて、そこから伸びたタイツに包まれた脚を内股にひくひくさせて、足の指先が交互にクロスしながらピンと硬直して、快感に悶えている様子が伺えました。
しばらくすると秘書さんは微かに甲高い声を上げ始めました。
かしゆかの舌の動きは異次元に凄まじくて、傍目で見ていた僕も極度に興奮がこみ上げました。
いったいどんな顔をしているのだろう?
でもその場を前にして僕は微動だにできず、ただただ立ち尽くしました。
笑うPerfume
不意に、気がつくとかしゆかが僕の後ろにいて今度は僕がかしゆかに???!!!
と混乱も頂点を極めたのですが、かしゆかは意外にもいつもの冷静な様子で「ブレスレットを布団の中でなくしたから、探してほしい」と言いました。
これといって頬が紅潮しているわけでも、口調に息切れしたような調子があるわけでもなく、本当にいつもと変わらない感じでした。
僕は秘書さんのいる辺りを避けるようにして、布団をめくってブレスレットを探しました。
ゆっくり布団の内側を探していると、見てはいけないものが目に入ってしまいました。
細くてきらびやかな指先が、自身を慰めているところが見えたのです。
いつの間にか僕は、秘書さんのいる方に来ていました。
布団から出ると、ちょうど秘書さんが苦しそうな顔をしている目の前に出てしまいました。
息が荒くて、切なそうな目をして虚空を見つめていました。
真っ赤に染まった頬、そしてうるうると涙を湛えたその目が僕を捉えて、今すぐラクにさせて、と言わんばかりの切迫感で僕は見つめられました。
僕は彼女が繊細に、ぎこちなく動かしていた指にそっと手を添えました。
反射的に手を離してしまいそうなくらいの、熱感がありました。
「多分、そのあたり」
かしゆかの声はどこか楽しむような響きがありました。
かしゆか?
いや、たぶん一人ではありません。
三人の、楽しそうな笑いを含んだ声が聞こえていました。
僕はその声を遠くに聞きながら、ただ目の前にいる女性のために全力を尽くしました。
これは危険極まりない、危なすぎるという警告が頭から離れませんでした。
絶対故障だ。
ていうかありえない。
冗談抜きに、これはあまりに危険すぎる。