今日はネガティブなタイトルで生の喜びを謳歌する記事でも書こうかと。
春に消えゆくもの
春が来ると色んなものが目を覚まして世界が活気に満ちるわけですが、一方で新たに芽吹く諸々のために、その身を引く存在もあります。
そして、その消えゆくものが案外愛おしいものだったりする・・
たとえば、澄み切った夜空は冬が1番キレイなので、春が来たら見納めです。
今回僕がとりあげたいのは、あいにくそんなロマンチックなものではなく…
まあ、キャベツのことなんですけどね!
春キャベツ
もうすぐどこもかしこも馬鹿の一つ覚えみたいに「春キャベツ」という言葉を使い始めます。
僕が見下している飲み屋の世界でも鬱陶しいくらいに「春キャベツ」を推したメニューが出てきます。
確かに春キャベツは柔らかいし、味も甘みがあっておいしいです。
じゃあ、春じゃないキャベツは?
ということを考えてみるのもたまにはいいかと思うのです。
春じゃないキャベツは今まさに食べられます。
で、昨日僕は無骨なサラダを作ってそれをほおばりながら、春じゃないキャベツもいいじゃないって思いました。
春じゃないキャベツは草っぽいえぐみというか、独特の香りがします。
これが他の野菜やドレッシングとブレンドされると見事なコントラストを形成します。
そして決定的なのは、シャキシャキとした心地よい歯ごたえです。
これは春になると失われてしまうものです。
あと1ヶ月もしたら、この歯ごたえにしばらく出会えなくなると思うと。。
春なんて来なくてもいいのになぁ!!
なんて。