Perfumeのインディ時代、歌詞が常軌を逸していて面白いです。
ぶっとびインディ時代
基本的にインディ期の歌はどの歌詞もぶっ飛んでて、可愛らしいボーカルや曲調の印象とあまりにかけ離れているのが面白いです。
その中でも、今日は『エレベーター』というカップリング曲を紹介します。
ぶっとびインディのなかでも特に飛んでると思われます。
幸せそして痛み
子供も歌えそうなファミコン音楽的なイントロと、誰でも状況が浮かぶ簡単な歌詞で幕を開けますが、いきなり「幸せ売り場です」ととんでもないことを抜かしてます。
幸せは売ってるし買える・・なんて設定は子供向きじゃない!(^-^;
この次はもっとすごい、っていうかやばい(^-^;
詳しくは分かりませんが、とにかくこの歌詞、深く傷ついた人が書いてる印象。
人を信じれなくなるほどの怖さって…
メロンコリーそして終わりの無い悲しみってヤツが背景にちらほら見え始めます。
もっとも、歌ってるのは無垢な女子高生三人なので全く暗くないのが面白いところ。
このアプローチはちょっと新しいかもって感じです。
振り返ると
このあと7階まで上がり、その後1回下ります。エレベーターは上がってばかりではありません、たまには下がることもあります。
けれどこれがまた・・キツい系です。
よりによって、「戻らない事」に気付くなんていう身もふたもないことをピックアップしちゃってます。
この冷徹な視線はどこからくるのか(^-^;
そしてこんな歌詞なのに若きPerfumeは淡々と歌い上げていて、PVではるんるんな感じで気取って歌っちゃってます。
オリジナリティ高杉(^-^;
そして終わりのないかなしみ
こんな歌詞がわんさかあるのがPerfumeのインディ時代なので、歌声はメジャー以降に比べきゃーきゃーしてますが案外侮れないと思いました(^-^)
この違いは歌詞を書いている人が昔は違ったからのようです。
メジャーデビュー2枚目のコンピューターシティからは現行と同じく作詞作曲は中田ヤスタカ、それ以前は「木の子」という謎めいた女性が書いていました。
この人のキィワードは「終わりのないかなしみ」で間違いないです。
今のスタイルとは全然違うものの、これはこれで貴重で面白いと思います。
メロンコリーそして終りのない悲しみ(デラックス・エディション)(DVD付)(完全生産限定盤)
んでメジャーデビュー二枚目のコンピューターシティから今の作詞作曲体制に移行、エレクトロ・ワールドに連なるサイバーな近未来三部作に繋がっていくと・・・
へ、変態だーっ!
ところで、現状唯一といっていい?PerfumeプロデュースのPVを持つエレベーター。
自分たちでPVを作ろうという企画で、エレベーターをチョイスしたのはのっち。
センス大好きwだし、制作会議でエレベーター無視してカレー作る?とかもうのっちみ満載の意見も出してて、ホントにかわいい。
当時の唇ネックレスともども、忘れられない。そんな思いを込めてイラスト化しました。