旧旧吹上トンネルを巡るロマン。
前回、こんな山道にトンネルつくって何がしたい?と疑問を呈してみたもののよくよく地図を見てみたところ・・・
なんかめっちゃ色々ある!!!
これ、採掘場らしいです。コンクリートの原料になる岩石とかの結構良質なものが取れるみたいで、吹上トンネルを抜けて各地へと送り込まれているようです。
そんな中、江戸時代から今に至るまで資源として活用されているのが、石灰らしいです。
1603年(慶長8年)、江戸城築城のために、青梅の成木村で採れる石灰を運搬する道路として、大久保長安の指揮の下に整備された。当時の名称は成木街道であった。
情報源: 青梅街道 – Wikipedia
成木というのは今もこの青梅市の山岳部に名前として残っていて、青梅街道も元は成木街道だったなんて、結構衝撃的。
江戸城のために使うのなら、埼玉なんて経由している場合じゃないですよね(^ー^;
そんなわけで、吹上トンネルが繋ぐこの山奥は、石灰を産出するために価値があったようです。
さすがに江戸時代にトンネルは作られなかったようですが、吹上峠というルートが作られて、江戸に繋がる青梅街道が整備されたという壮大な物語がこの地域にはあるのですね。
お城を作るための石灰は、江戸城以外でも重宝されたことでしょう。
そして明治時代になってからも。
当時の人々は、吹上峠よりもっと便利なルートを模索して、旧旧吹上トンネルを作ったに違いありません。