Perfumeの歌詞なんて全部どっかしらヘンだと言えばそれまでなんですけど(^ー^;
謎めいた『Miracle Worker』
『Miracle Worker』の歌詞はなかなか謎です。
歌詞からは励まし系のストーリーが予想されます。
でも、ちょっとヘンなのは。
「キミの迷宮」って、結構深い部分の心に潜入している感じがあります。
ならばFF7の巨乳ティファがクラウドを救出しようとしたみたいに、セラピスト的なことをしようとしているのかというと、今度は「起こせミラクル」が釣り合わなくなります。
セラピストのゴールって、「起こせミラクル」ではなくて、あなたはあなたのままでいいんだよ的な、もっと遥かに消極的なところにあると思われます。
稀代の哲学者、大王を育てる
そこで、想定されたのはアリストテレスです。
アリストテレスには掃いて捨てるほどの業績の数々があるわけですけど、そんな彼にはアレクサンドロスの家庭教師をしていたという一風変わったプロフィールがあります。
この関係性は非常に興味深いですけど、何をどう教えたのかとか、アレクサンドロスが大王となっていく過程でどのような影響があったのかとか、詳細が語られることはあまりありません。
もしかするとアリストテレスはたまたま一時的にアレクサンドロスに関わっただけで、歴史を動かしたような影響力はなかったのかもしれません。
でも少なくない人が、極端なまでの整理癖を持ったアリストテレス的な思想の何かが、アレクサンドロスが大王になるために不可欠だったんじゃないか、みたいなロマンチックな妄想を膨らませてしまうと思います。
まあ、僕もそんな夢見がちな人の一人なのです(^ー^;
もしも、アリストテレスがこの辺境の地の青年に、将来世界の大王となる素質があることを見ぬいていたとしたのなら?
起こせミラクル
それこそが、歌詞がピッタリとはまるシチュエーションに思われるのです。
僕の考えでは、『Miracle Worker』は、誰かを救おうとしている歌ではありません。
世界を変える可能性を秘めた、まだ目覚めぬ大王に対して語りかける歌だと思います。
若き日のアレクサンドロスに対する、畏怖の念を抱きつつも、哲学者としてか教育者としてか、アリストテレスなりの矜持も込められた「奇跡を起こせ」という願い。
が、『Miracle Worker』のストーリーなのかな?と。
あ、ダメだ。
願うだけじゃ
って歌詞にあります。
つうことは・・・
もう今すぐにも、目覚めさせてやるさ、的な確信があるのでしょうか?
具体的働きかけが既にアリストテレスには想定されていて、「迷宮」から抜け出せそうな、そんなタイミングなのかもしれません。