ストーリー的には、Spring of Lifeって自由意思の尊さを歌っているように思っていたのですが・・・
Spring of Lifeは極悪ではない。これは命を讃えた歌
でもライゾマの演出的にはそう思えません。
アンドロイドPerfumeは電源を消されて停止状態に置かれますが、プログラム内部でLOVEソフトウェアが起動して目覚めます。
何かこれ、理性は眠っているのに、身体が勝手に動き出しているように見えます。
この目覚めは、アンドロイドPerfumeにとっては死に直結していくものなのですが・・・
目覚めを理性が導いたのであれば、それは強靱な精神を示すことになります。
でも、目覚めを導いたのが理性ではなく、本能であるとするのならどうでしょうか。
「生命の本質は、自分のコピーを作ること」という利己的遺伝子論とは違った生命の解釈が提示されていると思います。
最高の一瞬を謳歌するために生まれてきた、とでも言えるような。
そう考えると、Spring of Lifeの解釈もまた変貌していきます。
まだまだ惚れさせてくれそうなSpring of Lifeです。
ところで、ライゾマの演出としてはSpring of Lifeって最高傑作の一つだと思います。
僕もライゾマの演出は意図がよく分からないことが多いのですが、これはストーリーに新たな彩りを加える好演出だと思います。
伊勢丹でマックブックに制御されたSpring of Lifeの衣装が展示されていてキラキラと光っていたのを見ました。
意志を持った生命のような演出が、コンピューター制御により可能となっている創造性高い演出がホント格好良くて、しばらく見とれてしまいました。
Spring of Life (初回限定盤)(DVD付)
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Perfume ユニバーサルJ 2012-04-11