昨日、とても憤慨させられる出来事がありました。
車いすの男性
僕にそのような感情を催させたのは車いすに乗っていた男性だったので、判断は慎重にしなければならないと思います。
が、それでもとても感情的にさせられてしまいました。
昨日僕は出かけるために駅のホームで電車を待ってました。
不意に背後で大きな声が聞こえました。
振り返ると車いすに乗った男性が、若くてキレイな女性に声をかけていました。
乗るときに手伝ってほしい、と言うのです。男性は喋るのがもったりしているというか、吃音でテンポがずれている感じの人でした。
髪がぼさぼさで、ヒゲも粗く残っていました。
僕は男としては華奢な方だと思いますが、どうして他に男性もいるのに彼は女性に助けを求めたのだろう?とまずそのとき不審に思いました。
結局、電車が来た時に近くに居たおじさんも手伝って、彼は無事電車に乗ることが出来ました。
乗車してから車いすの男性は手伝ってくれた女性にバンバン話しかけ、身の上の苦労話などをしていました。
女性は迷惑そうな顔をするわけでもなく、ほぼ無表情で相づちだけの反応を返しているように見えました。
不快な要求
目的地は終点の駅で、それは僕もその男性も、女性も同じでした。
急行なのでほとんどの駅には止まりません。
男性のトークは止まることなくむしろ加速していきました。
その声はとても大きく、はっきり言って車内で携帯電話を使う並みに迷惑な勢いでした。
僕は、引っ込み思案ですしチキンですけど、さすがにこれはどうかと思いました。
ひと言なんか言ってやろうかとやきもきし始めていました。
終点が近づきつつある中、車いすの男性のトークに怪しい影が見え始めてきました。
駅に着いたらトイレに行きたい。
でも一人で行くのは大変で…など言うのです。
そして挙げ句には、トイレで補助してもらうととても助かるみたいなことまで言い始めました。
僕はさすがにカチンときました。
いくらなんでも女性相手にそれは非常識というものです。まあ、男性に対してもでしょうけど(^-^;
もちろん、時と場合にもよりますが、社会性が決定的に欠如していると言わざるをえない気がしました。
もう喉まで言葉が出かかったとき、女性は実に冷静な対応を即座に行いました。
スマートな対応
「降りてから急ぎますので、駅員に取り次ぎます」
シンプルで無駄のない、そして完璧なる対応です(^-^)
僕は勝手に怒ってたばっかりで、男性への対応の部分には全く思考が向いていなかったことに気がついて反省しました。
彼女はあくまで困っている男性を助けるというスタンスは捨てないままに、その横暴な身勝手さから自分を守ることも両立するというとても社会性に富む行動を取ったと思います。
男性は、ぐうの音も出ない風で、そうですか、ありがとうございますなんて言ってました。
それから、しきりに「お気を使わせてしまってすいませんね」なんて繰り返していました。
大人と子供
迷惑をかけたことに気づいて、謝るのは当然ですが、それは子供でも出来ることだと思います。
そもそも迷惑をかけないように気を付けるのが大人であり、そういう姿を見て子供も学ぶのだと思います。
車いすの彼は、自分が助けを必要な状況に少々甘えてしまっていた気がします。
助けを求めること自体は問題だとは思いませんが、やはり最低限のマナーは守るべきですよね。
そんなわけで、僕はこの女性と男性は「大人」と「子供」くらい違いがあるな、と思いました。
そんな子供な男性に対して、怒りに身を任せてなにがしか文句を言ってやろうとしか考えられ無かった僕もえらそうなことは言えません(^-^;
勉強になりました。