『NME』のビデオ・インタヴューで、ソングライターのリアム・ハウレットは次のように語っている。「アルバムよりもEPをリリースしていくようにしたいんだよね。もうこれ以上アルバムをリリースすることに煩わされたくないんだ。本当に飽き飽きしてるんだよ。プロセスがあまりに長すぎるんだよね」
「もし俺たちがEPを2〜3枚くらい書いて出せば、もっと早くリリースできるし、みんなにとってもいいことだろ。時代が変わったんだよね。俺が言っていること、わかる?」
メンバーのマキシムも同意している。「アルバム・リリースのサイクルに5年とか、かかってしまっているんだ。ファンは待つのに飽き飽きさ。俺たちもそうだよ。それより、音楽を出し続けているほうが、インスピレーションを維持するのにもいいと思うんだ」
去年買ったアルバムは、Perfume『COSMIC EXPLORER』と星野源『Yellow dancer』だけで、どっちも結局はiTunesのプレイリストで聞いているという僕です。
アルバムは待ち遠しいものでもありますが、曲数が多すぎてなかなか全体を聞く機会を持てないし、シングルを基本全部収録しなければという暗黙のルールがあったりして、結構面倒な存在でもあります。
Perfumeで言うなら、『COSMIC EXPLORER』では完全に新装開店となっていた『Cling Cling』みたいな例外もありますが、毎回アルバムが出るたびにシングルじゃない新曲はどれか、という点が最初に気になるところです。
それなら、常にEP、ミニアルバムみたいな感じで曲を出してもらう方が、僕も「みんなにとってもいいこと」な気がします。
僕がスルーした、Bradioの新作は、EPだったなら多少はマシだった気もします。アルバムにするために詰め不足で曲を公開してしまうという悪い習慣も、もしかしたら業界にはあるのかもしれません。
そう考えるとPerfumeの『COSMIC EXPLORER』でのコンセプトアルバムな装いは時代錯誤なんて意見もありましたが、今後アルバムが生き残るための道を模索した結果だったのかもしれません。
なんだかんだで、ちゃっかりしてますPerfumeさん。
で、「ゆのみっくにお茶してEP」。
これは6曲しか入っていませんが、全曲クオリティが高く、しかもこの曲数でも緩急あり彩りがあって飽きさせません。
そしてこれくらいの曲数であれば、例えば通勤中とかの隙間時間に余裕で一週出来ます。
適度にお気に入りの曲がリピートされるので、集中しているときのBGMにもイイです。
アルバムは単価が一番高いですから、CD屋やレコード会社の取り分が一番大きい商品形態なのかもしれませんが、ストリーミングの時代になってきているなかで、今後はアルバムよりはミニアルバム的な形でのリリースがもっと増えるんですかね?