まずは個性的な歌の区切り方。すごく好き。
そして物語を彩る魅力的キーワード。
例えば「北東線の風」。使われ方は「北東線の風を待って」と「北東線の風は去って」という二種。
風を待つ、そしてその風が去るというただそれだけですが・・・
こんなにも侘しさ、虚しさの漂う表現があるでしょうか。
こちらの感情を揺さぶるこれらの表現を振りまきつつも、歌詞は決してこちらに寄りかからせてはくれません。
容易には理解出来ないような不思議な詩的表現に満ちています。
僕はほとんど意味分かりませんが、「答えは変に甘」いというところだけ想像をかき立ててきて、そのせいで他の不思議な部分も怪しく輝き出すのです。
こんな楽しく魅惑的で謎めいた曲で踊らせようという発想が極めつけに面白い。
トラベリング
KEYTALK
2010/07/07 ¥250
『トラベリング』最高。