Perfumeが金屏風の前でメジャー10周年記念イベント記者会見を開いているのを生放送で見ていた僕の手は、Perfumeと無関係に震えていました。
今居る会社を辞めてやる、それも絶対に。そう決意しながら僕は会見の生放送を見ていました。
Perfumeの笑顔の裏で
シルバーウィーク最初の日曜日。
会見は厳かでありながらPerfumeらしい和やかさのある、見ていて快いものでした。
こちら側に何もなければ。
僕はそのとき、会社から渡された休日対応用携帯を握りしめて怒りに震えていました。
シルバーウィーク直前の状況
シルバーウィーク直前、週休無しで毎日10時まで残業。
最終日にはシルバーウィーク明けに到着するように郵送を依頼せねばならず、コンビニまで台車を走らせるなんていう雑用までやらされて身も心もクタクタの状態での連休開始でした。
まったく出来ていなかった家族サービスも含めてこの連休はゆっくりしたいと思っていました。
シルバーウィーク初日朝の出来事
けれどもシルバーウィーク初日日曜日の朝早く。
どうせ全然かかってこないから、と大した説明もなしに持たされていた休日対応用の携帯に、上司の電話番号で電話がかかってきました。
内容は、僕とは全然関係ないところでのミスにより至急での対応が必要になったため、すぐに出勤して対応をしてほしい、というもの。
今まで、基本的に言われたことは言われたとおりにやってきた僕ではありましたが、このときばかりは従ってたまるものかと怒りがこみ上げました。
その日の僕の状況
というのも、連勤で家事のほとんどを任せっきりにしていた妻に少しでも休んでもらうため、連休開始とともに妻には友人のところに泊まりに行ってもらっていました。
家には、僕と二歳の息子の二人。
当然二歳の子を置いて外に出ることなんて出来ませんし、近くに子どもを預けられる親類や友人もいません。
僕は事情を話し、出勤は出来ないと言いました。
非常識な出勤要請
すると上司は、子ども抱っこしたら電車乗れない?と言ってきました。
あまりに非常識な要求だったので僕は呆れて何も言えませんでした。
出勤にはドアtoドアで一時間。
それも子連れに理解あるとは言いがたい激込み電車。
なんとか出勤できたとして、そっから迷惑をかけた得意先への対応も2歳の子を抱っこしてやれと?
そんな対応が必要なら、携帯当番を任せる前にきちんとこういうケースがあると説明をしておくべきだし、それが可能かどうかも確認しておくべきでしょう。
そういったことを説明せずに、「かかってこないから」と当番だけ押しつける無責任さ。
こちらの事情も確認せずに当たり前のように緊急時の対応を押しつけてくるなんて、僕を生活のある人間とも見なしていないとしか思えませんでした。
僕のとった対応
何を言われても無理だと言い張る僕に対して、上司は無言になりました。
こういうときに、絶対にこちらからは発言するまい。
黙っていれば沈黙に耐えかねて譲歩するとでも思っているのだろうから。
何という汚いやり方。
部下という弱い立場につけ込んで、何とかして自分は何もせずにすませようとしているのでしょう。
しばらくすると上司は、他の従業員と連絡を取り合って出来るだけ早くの対応を、なんてことを抜かしたので僕は曖昧にそうですかと答えて電話を切りました。
上司以外、僕以外の正社員は二人いますが、どちらも子どものいる女性で子育てしながら時短勤務しています。
そんな二人に、事前になんの話し合いもしていない休日対応を相談するなんていう馬鹿げた真似をするつもりはありません。
僕は上司との電話を切ったあと、誰にも電話せず、自分が出る準備もすることなく、もうこの仕事とはお別れだ、辞めてやる、と決意しました。
もうひとつの問題
僕を人とも思わない、無責任かつ傲慢なそのやり口にメッキは完全に剥がれ落ち、僕は上司に対してこれまで我慢してきた色々を思い起こし、会社が従業員の生活に全く関心がなく、守るつもりもないのだということを確信しました。
今、妻のお腹には待望の第二子がいます。
まだ安定期には入っていなかったので上司への報告はしていません。
そこで僕は、妻の妊娠の報告とセットで、退職の願いを出すことにしようと思いました。
今回の件がある以前に、出産時に一人目の子の子守をどうするかという問題がありました。
市役所に相談していろんなサービスを駆使してなんとか乗り切ろうとしていたのですが、出産直前に退職して有休消化に入れば三週間くらいはまるまる休めます。
Perfumeが遠ざかる
そんなふうに色々と考えているうちに、Perfumeの会見が始まりました。
ところが僕はとてつもない激動の予感に精神状態がめちゃめちゃで、せっかくの会見も全く頭に入ってきません。
頭の中を渦巻く憤怒と興奮に邪魔されて、かしゆかが何か喋っても全然聞き取れないのです。
時間ばかりがどんどん過ぎていってイヤな予感がしてきました。
そもそもPerfumeのアニバーサリーイベント、検定も落ちたしライブチケットも取れていなかったわけですが・・・
それどころじゃない日々が始まるだろうな。
緊急対応の顛末
Perfumeの会見が終わってしばらくしてから、上司から電話がかかってきました。
会見中にもかかってきてましたがシカトしていました。
電話に出ると、上司は結局自分で出勤して対応を取ったとのこと。
ただ、対応仕切れなかった部分があって、得意先から携帯に電話がかかってくる可能性があって、その場合はこれこれこういった対応をとるようにと言われました。
そして、休日中の緊急対応を立てていなかったことを、詫びはしませんでしたけど認めました。
その上で場合によっては出勤も出来る体制をとっておくよう言われました。
ちなみに、休日出勤の際にはタクシーで出勤して後で交通費を請求して構わないと言われました。
僕は「はい」か「ええ」以外何も言いませんでした。
就業規則を読み込めば、確かに休日出勤の際にはタクシーで出勤して構わないと書いてありましたが、子ども抱っこして電車で来いって言わなかったかな、あんた。
それで電話は終わったものの、結局僕は会社・上司に対する不信・不満を抑えきれない状態で連休を過ごしました。
決戦は今週?来週?
その後、連休が明けて出勤してみると、来月に飛ばされていた今月の週休が復活していたり、休日対応当番が削られていたり、何らかの配慮らしきものが見られはしました。
僕は盛り上がった一時の感情に突き動かされないように慎重に時期を選んでいるところです。
既に信頼できる一部の同僚には、辞める意思でいることを相談しています。
タイミングをうまく見ないと異動とか食らいかねませんが、妻の妊娠報告も兼ねてなので、あんまり先延ばしにも出来ません。
「その後の見通し」が立ってからの方が良い、とのアドバイスを頂戴して、全くその通りだと思ったので、次の仕事についての何らかの方向性だけでも定まった状態にはしておきたいです。
あー。
Perfumeが遠い・・・