偽Perfume

おふくろの味なんてくそくらえ?僕は奥さんの味を賛美したい件

おふくろの味ってありますよね?何か神聖なもののように言われていますが、僕は30過ぎの最近になって若干否定的になってます。

僕の「おふくろの味」

僕にとってのおふくろの味といえるメニューは、豚バラを揚げて特製のタレに漬けた母オリジナルの料理です。

ギトギトのタレと刻んだネギがお肉に絡んでて、毎回祖母お手製の器に入れられていました。

これの時はご飯が進みまくったのを覚えています。

ただ、これをおふくろの味とするのには多少の美化というか、幻想が入り交じっていたな、と最近は考えるようになりました。

気ままな味?

というのも、そもそも母親は決め手となるメニュー以外にも日々膨大な種類の料理をしてきました。

そんななかで、たまたま自分の好みと合致したものを僕はおふくろの味としていました。

そこには「おふくろの味」幻想とも言うべき、おふくろの味を何か設定しておきたいという願望があったかと思います。

けれどもうちの場合は、母の料理は割と気ままで、我慢して食べていたものも少なくありませんでした。

僕は魚介系の料理にはかなり偏った好き嫌いがあって、これが出ると「ハズレ」と思っていたのがホタテのサラダです。
一度「無理」と言ってめちゃくちゃ怒られたこともありました。

そういう光と闇の入り交じったのが、うちでのおふくろの味の真相だったように思われます。

好き嫌いのないように、との想いもあったのかとは思います。

が、基本的には与えられるのみの一方向で、こちらの意見はあまり汲み取ってもらえない料理でした。

カスタマイズ性の高い「奥さんの味」

一方、僕の妻が作る料理は僕の味覚に特化したものとなってます。

付き合って数年になりますが、妻が料理をはじめたのはつきあい始めの頃からだったので、僕の意見を求められることが多く、妻は僕の趣味をほぼ完全に把握してくれています。

一緒に外食に行くときは、あれはどうでこれはどうだみたいなことを言ったりもします。

それで培った料理の腕なので、基本的に好みを外すということがありません。

最近はさらに進化して、自分でも気付いていない好みまで先読みされた料理を披露してくれるのです。

自分の知らない自分に出会える場所、それが妻の料理です(*^ー^*)

こないだは、不意にエビチリを作ってくれました。

上述のように、僕はシーフードにはかなりクセのある好みがあって外食のときにも苦労するのですが、ピッタリと僕が好むテイストに仕上げていて感激しました。

そんなカスタマイズの一例としては、「かすうか」ケーキなんてのも笑

ここが生きる場所

当たり前にあるもののように思われて、おふくろの味みたいな言われ方はあまりされませんが、奥さんの味というのも奥深いものです。

これからもっと変容を続け、一緒に変わり続けるのだと思うと仲間のような意識も芽生えてきます。

妻に感謝感謝です(^ー^)

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