Perfumeの新曲、Pick Me UpのフルPVが公開されていてこれがまた最ッ高!(^ー^)
開始数秒のミラクルゆか
Perfumeの三人の中でも、一風変わった歌声を持つのがかしゆか。
何かの理由で声を奪われていた女の子が、なんとか取り戻した声であげた最初の囁き、みたいな。
スキル的には決してうまいと言われるものではないとわかりつつも、僕はいつもかしゆかの歌には惹きつけられます。
そのかしゆかが、いきなりピックミーアップ!ピックミーアップ!と叫び声をあげて、続けて叙情的なサウンドが洪水のように流れ込む。
これは、すごくいい!
たったこれだけの、開始数秒ですっかりこの曲にとろけてしまいました。
このかしゆかの使い方をしたら、Perfumeに並ぶものは誰もいません。
Perfume無双です。
3人の歌だけで物語になる
もうちょっと続きをきいてみると、あーちゃんの力強い歌声が伸びやかに流れてきます。
スキルでいえば、間違いなくピカイチなのがあーちゃんです。
そしてのっちもどちらかというとパワーのある歌声です。
そんな二人と、かしゆかの声とのコントラストがドラマティックなこと!
同じピックミーアップの言葉も、3人が歌うことで会話しているみたいな、物語性を感じさせます。
スペンディングの亡霊を葬り去る
Perfumeにとって、言葉全てが死亡フラグに聞こえるような、生きる哀しみを滲ませた曲はお得意の独壇場かと思います。
インディーの頃はもちろん、近未来三部作から続き、古くは文学におけるデンキヒツジの頃からの伝統や岡崎京子のマンガなんかをも引き継いでいると僕は考えています。
でも去年はシングル一枚だけだったこともあり、そういった曲はスペンディング以来となっていました。
だからでしょうか?
新曲がいくつ出ても、スペンディングが手放せませんでした。
スペンディングがまるで新曲みたいな輝きを持ち続けていました。
かしゆかの、ピックミーアップ、という救いを求めるような悲壮さを湛えた今回の歌は、完全にスペンディングの亡霊を葬り去りました。
さらばスペンディング。
次会うときは、懐かしの曲として楽しめることと思います。
これからよろしく、ピックミーアップ。