NHKスタジオパークが無料開放されていたので立ち寄ったところ、見てはいけない系のものを見てしまったかもしれません(^-^;
ウシ「ぼくはウシじゃない」
僕が子どものとき、ジャジャマル・ピッコロ・ポロリの「にこにこぷん」という着ぐるみの劇をNHKではやっていました。
ポコポッテイトは恐らく、その現代版と思われます。
一度週休で休んでいてたまたま見かけたときの衝撃は今でも忘れられません。
ホルスタインらしき着ぐるみが、僕はウシじゃない、と言っていたのです。
とても子ども向けの番組には思えない、突然の哲学的示唆に富むセリフに耳を疑いました。
この、見るからにウシなキャラが言う「ぼくはウシじゃない」に比べれば、マグリットの「これはパイプではない」が可愛く見えます。
度肝抜く珍獣をモデルとしたキャラたち
実はこのキャラ、「ジャコブヒツジ」というホルスタインそっくりの羊だということを後ほど知りました(名前をメーコブといいます)。
- 参考サイト:NHKエンタープライズ”ポコポッテイト”
見た目で対象の何たるかを判断できるなんてとんだ勘違いだぜ…なんていう、幼稚園教育を遥かに凌駕した超高度な内容には悶絶せずにいられません(^-^;
しかも他のキャラもヘンテコな動物で、ムテ吉はラーテル、ミーニャはマンチカンという一癖も二癖もあるチョイスとなっています。
特にムテ吉の設定は悲しすぎて涙無しには語れないものとなっています。
彼は恐らく捨て子なのですが、両親が自分を捨てたとは思っておらず、いつか迎えに来てくれると信じているのです(彼は七五三を知らなかったり、一人で遊ぶことをへっちゃらだと言ったり、とにかく寂しいことを沢山言います)。
僕が見ていた「にこにこぷん」は見た目そのままなネコ、ペンギン、ネズミの組合せだったように記憶していますが、実はあれも別種の動物だったのでしょうか…
ともあれ、ポコポッテイトは侮れんという印象が強く残りました。
スタジオパークの惨劇
そしてNHKスタジオパークです。
ここはNHKの番組で使ったセットやアイテムなどを閲覧できる展示場で普段は有料のようですが年末のためかたまたま無料でした。
一通り見てみようと歩いていると、子どもを遊ばせる場所を過ぎたあたりに例の「ポコポッテイト」ゾーンがありました。
しかしそこは、何かがあったことを匂わせる妙な展示となっていました。
これは…何かの災い、あるいは惨劇の痕跡とでも呼んだ方が良さそうな衝撃的展示でした。
写真に収めたのでご覧下さい。
まずは入ってすぐのところにいる、ムテ吉だったと思われる石像。
トレードマークのモップとともに苔むす石像となっています。
上に居るのはムテ吉に寄り添っていた古代生物ララパでしょう。
絡まるツタが歳月の経過を思わせます。
ただ、一応ムテ吉は手を挙げ挨拶をしているかのようですのですから、惨劇というほどの印象ではありません。
しかし順に展示を見ていくと…
?!
今度はうつむく石像です。
こちらもコケが生えていてツタが絡まっていますから、先ほどのムテ吉と同時期に出来た石像のようです。
近づいてよく見ると…
こ、これは、メーコブでは?
一体全体、何があったのでしょうか。
ムテ吉とメーコブはどうしてこんな姿でここにいるのでしょうか。
そして、もう一人のキャラ、ミーニャは?
どこをどう見ても、ミーニャの姿は見当たりませんでした。
仲良し三人のうち二人が石像となっているのに、一人だけいないというのも不可解です。
僕が警察ならミーニャを容疑者とするか、少なくとも重要参考人として捜索を開始します。
ミーニャの影
この異様な展示を前に僕はしばし立ち止まり、思索を巡らしました。
何が起こったのか、そしてミーニャはどうしたのか。
すると、メーコブの左側にある木の幹がどうにも気になりました。
真ん中がくぼんでいて、よく見ると削り取られたみたいになっています。
これ、ミーニャのシルエットに見えませんか?
ますます事態は不可解な様相を呈してきました。
これはミーニャが逃走を図って木の幹を突き抜けた跡なのでしょうか?
あるいは、ミーニャは他の二人よりも、直接的かつ残虐に「始末」されてしまったのでしょうか?
展示に関する解説は一切無く、スタジオパークのホームページにも特に説明はありません。
展示中央にディスプレイがあって、ボタンを押すと三人が交互に名前を呼び合う動画が見れます(僕が通りかかったときずっと小さな男の子が熱中して見ていたので写真は撮れませんでした(^-^;)。
でもそれを見ても、特にヒントが得られるわけでもなさそうでした。
不安が募るばかりで良い展望がほとんど許されないこの展示からは、「ホントは怖い」的な裏設定の存在を連想してしまいました(^-^;
ミーニャ黒幕説、ムテ吉の実の親による犯行説が僕の中では可能性の高い候補として挙がっています。