コラーゲンなんて飲んだって無駄無駄!っていう理系大学生や教授ってたくさんいます。これがホントかどうか考えてみます。
コラーゲン飲んでも無駄説
コラーゲンはタンパク質の一種なので、口から取ればタンパク質の消化メカニズムで分解されます。
コラーゲンは吸収される前にアミノ酸に分解されます。
もし分解されないでコラーゲンがコラーゲン分子として残っていたとしても、それを体内に取り込むメカニズムは無いので排泄されます。
さて、コラーゲンを口から飲むと生成するアミノ酸は、コラーゲン以外のタンパク質からでも取り入れられます。
よって、コラーゲンなんて飲んでもしゃーないでしょ?
と言われます。
飲んでも分解されるから無意味、というのが一番よく聞く言い回しかと思います。
結構売れてるコラーゲン
ドラッグストアでバイトを始めて気付いたのは、コラーゲンはかなり売れている、ということです。
特にチラシに載ったりして安くなったりすると、まずパートさんたちが買ってます。「ホントはいつも飲みたいんだけどね、安いときだけでもね」なんて言ってました。
売り場を見てみると、いろんなメーカーがいろんなコラーゲンを出していることが分かります。
要するに、コラーゲンは売れるのです。
いくら吸収メカニズムが怪しくても、この事実には間違いありません。
コラーゲン摂取の目的
コラーゲンを飲むのは主に女性です。
そして、その目的は「お肌をぷるぷるにする」こと。
これは、お肌にコラーゲンを取り込むこととイコールなのかというと、僕には断言出来ませんが完全イコールとも言い切れない可能性が捨てきれないと思います。
仮に飲んだコラーゲンがお肌に届かないことが科学的に証明されても、コラーゲンを飲んで結果的にお肌がぷるぷるになるのであれば何の問題もありません。
そして、現状コラーゲンが売れているということは、コラーゲンを飲んだ女性たちはその目的を達成した実感を得られていると予想できます。
実際僕もコラーゲンを買ったパートさんにインタビューしてみたところ、飲むと全然違うということでした。
よって、多くのコラーゲン否定派が否定したのとは別のルートで、コラーゲン摂取とお肌ぷるぷる実感は連結されていることが考えられます。
しかしその前に、検証しなければいけないのは「お肌ぷるぷる実感」が本当に正しいのか、です。
勘違いか偽薬効果か
パートさんたちが、コラーゲンを飲むと効果がある気がすると勘違いしている可能性は否めません。
コラーゲンはよく売れてる分広告もきらびやかです。
そしてみんな買ってる、という事実も勘違いをさせる十分な要因になりえます。
そしてこの思い込みが強ければ強いほど、効果の実感も事実としての実感に化ける場合があります。
いわゆる偽薬効果というやつがあるからです。
しかし勘違いや思い込みだけならば、ブームは一過性のものに終わる気がします。実際、ダイエットコーナーの栄枯盛衰を見ればそれがよく分かります。
一方コラーゲンは衰えること無く売れ続けているので、単なる勘違いとも言い切れない気がします。
ありうる別ルート
では口から入ったコラーゲンは、直接肌のコラーゲンを補わずにどのようにしてお肌をぷるぷるにさせるのでしょうか?
コラーゲン分解により生成したアミノ酸や、そのアミノ酸組成が体内でのコラーゲン生合成を促す可能性はないでしょうか。
コラーゲンの分解物が血液中に増えたら、身体はコラーゲンが減ったと勘違いして合成を亢進させるかもしれません。
これはありそうな反応です。
また、コラーゲン製品にほぼ確実に配合されているビタミンCがあります。
ビタミンCはコラーゲンと異なり、分子量が小さいので吸収されやすいです。
そして、ビタミンCはコラーゲン合成に関わる因子であることが分かっていますので、コラーゲン本体が何もしなくてもビタミンCだけで効果を現しているかもしれません。
それでも残る疑問
おっぱいしか飲んでない赤ちゃんが肌ぷるっぷるなわけは?
おっぱいにコラーゲンってほとんど入ってないんじゃないでしょうか?
やっぱり、勘違い説も捨てきれないです。
最後のまとめ
よくわからん!!!
ただ、分解されるから効かないとかお肌の成分だから飲めば効くとかいうよりはもっと踏み込んだ議論が出来る面白いトピックなのではないかと思いました。
以上です。