『Moon』のMV、いいっすよねえ。
「Moon」MV公開🌕💫
— Perfume_Staff (@Perfume_Staff) September 6, 2023
プレミア公開で一緒に楽しんでくださった方
ありがとうございました!https://t.co/zNngsT96Di
ご視聴まだの方も #Moon の世界観を
ぜひお楽しみください🌙
そしてこの後22:00〜#ばらかもん 第9話🌊
ついになるちゃんが東京に✈️?!#prfm
『Moon』MVの特徴の一つに、余計な匂わせストーリーみたいなのを払拭して完全ダンスに、パフォーマンスにフォーカスしているというところがあるかと思います。
そこで、これまでのPerfume MVでそういうテイストのものをピックアップ。
コンピューターシティ
真っ暗な背景に、白い衣装のPerfumeが踊る。ときどき加工も施されつつも、基本は普通に踊るPerfume。
関さんも、「ダンスを見せる」がコンセプトと明言。
Perfume The Best “P Cubed” 発売までのカウントダウン2日目の本日の楽曲は、2006/1/11にリリースされた「#コンピューターシティ」!ダンスをメインに見せるというのが、このMV撮影をした関 和亮監督のねらいでした。#prfm #PCubed #prfmBest pic.twitter.com/HqFZThn9GK
— Perfume_Staff (@Perfume_Staff) July 29, 2019
もっとも、『シティ』の世界観が当時のPerfumeのあどけなさ、まだまだ荒削りなところという素の部分をまんま生かしたもの(感情を初めて自覚したアンドロイド)となっているため、これだけストーリー性排除した演出にもかかわらず、いろいろとストーリーを想像させられますw
Baby cruising Love
wikiにはダンスと歌唱を前面に押し出した作りと評されている、BcL。
まっくら背景の『シティ』よりかなり豪華になった背景で、顔どアップカットも複数あるものの、確かに基本はダンスと歌ってる姿がメイン。
かしゆか衣装がえちえち過ぎてもうそれどころじゃなかった時期もありましたが、これはストイックな部類には入れてよいと思います。
Dream Fighter
関さんが『シティ』の現代版と評したMV。真っ暗背景にPerfumeが踊る。
Perfume The Best “P Cubed” 発売までのカウントダウン。本日は2008/11/19リリースの
— Perfume_Staff (@Perfume_Staff) August 11, 2019
「Dream Fighter」!
2018年「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」 @日本武道館にて初披露した楽曲。
メンバーは衣装の色を辛子色と表現していました。#prfm #PCubed #prfmBest #DreamFighter pic.twitter.com/qLXWKz4Oqf
まあ、最強ですよこれは。
中田さんが仕込んだ配分。かしゆか一人に、コーラス直前を歌わせてバックであ〜のちという構成にしていたのを、
関さんは、かしゆかソロでかしゆか単独を激写し、
暗闇のなかで、ひとりもがきあがくかしゆかを連想させます。
そこに追随するあ〜のちも単独で映し。
それぞれが個別に頑張るような姿。からの、「この先まで」で、三人がシンクロする。
ライブでも超絶盛り上がる、最強パートですが、それをMVとしてもパーフェクトに再現。てか、MVが先かw
ほんとこれ最高に好きです。
GLITTER
ストイックなMVといったら、何をさしおいても僕はこれが頭に浮かびます。
そしてライブでは再生の象徴的なシーンで登場したり、大体がハイライトとなるようなすばらしいアクトであったりと存在感はすさまじいものの、あくまで『スパイス』のB面ということもあってかP Cubedからは謎の選考漏れ。
しかし、これは本当に聞けば聞くほど良いし、みればみるほどよい!
かしゆかが単独でムリポーズさせられているということで、先生からの信頼感がにじみ出ているというのも感動的ではありますが。。『シティ』を正統進化させたようなこの構成をとってみたというアイディア。ドリファイアゲイン?
監督は関さん。Perfumeへの愛と信頼あってこその、このMVでしょう。
MV単独でみた場合もやっぱりGLITTERは極地の一つだと思います。
FLASH
数あるPerfume映像作品のなかで、王者に君臨するのが『FLASH』。
YouTube再生回数が、1位。なんか数年前に調べたときも1位でその後も1位。
2019年で5600万回再生、2023年本日現在で7600万回越え。つまりはこの4年だけでも2000万回再生されているという、まだまだ伸びてるマジの化け物MV。(もっと前に公開されたレザビやスペンディングのトータル再生回数が2000万回くらいなので、どんだけバケモンなのかって話w)
監督は田中裕介氏らしいですが、彼の手がけたMVの中では異色なイメージがあります。
Perfume The Best “P Cubed” 発売までのカウントダウン。
— Perfume_Staff (@Perfume_Staff) September 8, 2019
本日は映画「ちはやふる」の主題歌「#FLASH」! 映画の題材である、競技かるたのスピード感を感じられる振りが印象的な楽曲です。#prfm #PCubed #prfmBest pic.twitter.com/I16MTbNvVo
なぜなら、田中監督と言えば『Spring of Life』や『Spending all my time』のような、もうそれ自体で映画作品みたいなゴリッゴリの意味深ストーリーMVを作ってきた監督という印象が強いからです。
ところがここでは、それらにあったような「え、なにこれ?」みたいな演出はまったくされてなくて、むしろ純粋に振り付けにフォーカスされています。
圧倒的強者である3人が一堂に会して激突みたいに見えなくもないですがw
あくまで振り付けに沿った演出。
コンセプトは「カンフーダンス」ということでしたが、それはまんま先生の振り付けコンセプトそのもの。
『Spring of Life』MVでの「ロボットが意思を持ち始めて恋したいと思って、反逆する」みたいな、到底3-4分で収まりそうにないコンセプト(おまけにカットされたシーンが山ほどあるとかなんとか…)とか、
『Spending all my time』のMVにあった「殺伐とした雰囲気の部屋や、メンバーの腕に書かれたナンバリング」といった否が応でも想像をかき立てられる凝り過ぎた素材は、
多分『FLASH』のMVにはなさそうです。
『FLASH』が圧倒的な再生回数を誇っているのは、まず何より三人のダンスが普通にすごい。
映像上の加工によって、合ってなくても合わせたり、実際より勢い付けたりとかは可能だろうしそういったことも行われているのかもしれませんが、ライブ行くとまんまこれやってます。
あと、スカートとヒールという制約があってないような状態。ぐらつきとか、衣装巻き込みとか、そういうの頻発しそうなのに。
特にスカートは長いとはいえ、きわどいカットは一切なし。
ライブでは、もっと詰めたスカートでやったりもしますのでおもいっきし足振り上げたりするところはきわどくなるっちゃなるわけですが、このMVはひたすら清楚。
連発されるハイキックに対して、パンチの動作は競技カルタの手を差し出す動作となっていて、これがまた流麗で美しいです。
Perfumeって、いろんなすげえクリエイターが関わって、そんな天才たちおのおのが自分の考える創造世界にPerfumeを利用するみたいなことが結構あるように思いますが、その実、本当にすんごいのはPerfume本人たちだということが分かりまくります。
てなわけで、こういう過去作を見渡した上で、『Moon』を再度みてみるというのも面白いです。
なかなか、Perfumeは侮れぬ。というか、まだまだ面白くなるんじゃないかと思います。
一応、余談ですが、『Spring of Life』も『Spending all my time』も大大大好きです。
どちらも、考察記事死ぬほどなんども書きまくってます。たぶん、『Spring of Life』なんて10本以上書いてると思います。なので、これらの曲・MVは傾向が違うというだけで、ディスる意図は一切無いことだけは強調しておきます。