続いては『マカロニ』。
マカロニ
そう、これぞまさに冬の曲です。
まさにこの日前後のような冷え込む時期にぴったりな選曲。
じんわり染み込む温かみのある名曲です。
かなり強力なパンチある曲が続いていたのでここでしばし休息をと思ったりもしました。
が。
そうはなりませんでしたw
そもそもの話、『マカロニ』って結構ライブ映像とか見てきた気がしていたものの、記憶にある『マカロニ』は結構Perfumeが若い頃のアクトな印象で、今まさに眼前で繰り広げられている「おとなびたPerfumeがやるマカロニ」はとても新鮮でした。
『マカロニ』って、えぐいほどに素晴らしいMV(特にかしゆかソロバージョンは危険なほどの極上作品)と、円盤化されている直角二等辺三角形ツアー(あの、かしゆかが超絶かわいい白ワンピースだったやつ)収録のを何度も何度も見ていたのでその印象が強すぎました。
その一方で、ライブではせいぜいがメドレーでした。たぶんフルは初めて(この日のオープニング、不自然なガールと同じ)。
そんなわけで、ゆったり休息なんてしていられないほどすげえ興奮w
微妙に体格とかも変わっているのか、とにかく記憶のマカロニにあったはかない繊細美少女のイメージはなく、いろいろ体験して深みのある不思議なお姉さんPerfumeとのギャップにドキドキ。
そんなお姉さんたちに、「生命の神秘」をこっそり教えてもらうみたいなムード。
これはたまらん。
やわらかさの表現で二の腕を指し示すところ、以前はちょっと背伸びしてる感があったのに、今はむしろ余裕ただよう所作でなんとも色気に満ちてやばいw
かしゆか、二の腕晒した衣装だったし破壊力なおのこと絶大。
そしてこの、ふわふわして捕らえ所のないところを浮遊するお姉さんが、「生命の終焉」を垣間見た次の瞬間こちらを指差し告白する「君を守りたい」のすごい迫力。
コロナ以降にいろんなことがあって、ファンに向かって「自分を守ってくれてありがとう、あなたを守ってくれた人たちにもありがとうね」と言っていたあ~ちゃんの言葉が思い出されました。
んで、瞬時に理解しました。
あああ、Perfumeはこの歌の、「君を守りたい」を歌いたい伝えたいって思って『マカロニ』を選んだに違いない。
なんかもう絶対的な確信をもちました。
このご時世、そういうのってお約束というか有りがちでがありますけど、『マカロニ』っていうなんともやわらかで時間の流れがゆるやかな感じのある曲に載せちゃえば、たちまちPerfumeっぽく歌えてしまう。
これは間違いなく、本日のハイライト(もう何度目だよ)w
なぁんて風に感動してたら、最後の最後でぶっ飛んだ演出を仕込んできてましたw
これはやられたなあ。
『FUSION』の影のアートを応用させたトリック。
ずっと映っていた影が、Perfumeたちがいなくなっても影だけで踊りつづけるというとっても憎いアートw
大感動の直後に吹き出させてくれるとか、Perfume以外ありえんw
奥に引っ込んで「どう?w」みたいにポーズを決めていたあ~ちゃんと目があった気がして、「好き!」としか返しようがなかった僕ですwひれ伏しました。
ポリゴンウェイヴ
そしてインストに合わせためちゃくちゃカッコイイダンスをへて、ちょっぴり不穏なムードを漂わせたりして、そんな空気を吹き飛ばすように降り注ぐポリゴンウェイヴのイントロがついに登場。
この、「どこでもないどこか」で、誰でもない「君と僕」が歌う濃厚なPerfume節が利いたトラック。
割とファンの間では大絶賛で迎え入れられていた印象。
僕の中では普通に良いなあと思いつつもそこまでインパクト強くありませんでした(いや、かしゆかのあの衣装はインパクト絶大でしたけどw)。
が、じわじわ来る感じのスルメ的よさがあってライブに向けて聞き込む中でより良さが染み渡って来ていたところでした。
でいざインスト挟んで救いの光明とともに始まってみると、
待ってたよ
と心の中でガッツポーズ。
これだよこれ!みたいなすんごいしっくりくる感じがありました。
会場の空気も、歓声は出せないけれども大歓迎でポリゴン迎えるムードがありました。
こういう汚れのない無垢な世界観、空気感はPerfumeの魅力だし、それがこのうえなく発揮されるのがポリゴンの魅力でした。
ずーっとずーっとこの時間が続いていくれたらいいのにと思わずにいられない。
これこそが今日のハイライトwという歓喜に満ちたひと時でした。