先日、Perfumeの音楽には死を匂わすものが少なくないなんて言いましたけど…ちょっとタイミング的に、あんまり良くない言い方だったと反省しています。
Perfumeは生命の根源みたいなテーマを扱うことがあるために、必然的に生だけでなく死も絡んでくるというだけで、別に死につながるようなことばかり言っているわけでは全然ありません。
むしろ真逆のベクトルが強いプレイリスト行きます、いや生きます。
一応言うと、僕はホントのどん詰まりには音楽なんか聞かずに誰かに助けを求めます。そこにならない、あるいは抜け出しかけのお供にするのが今回のリストです。
ではさっそく。
Perfume
曲のPerfumeには、生きてることを喜ぶようなフレーズがあります。
PerfumePerfume
2006/01/11 ¥255
わかりやすくするためにざっくりまとめると、感謝の言葉や涙堪えるシーン、出会えたことを忘れないというところに居場所というフレーズです。
これは、Perfumeという歌い手が歌い続ける事ができる喜びを歌っていると思います。
聴いてくれる人がいることへの感謝と、その場を離れないという決意があって、それは紛れもなく「ここで生きる」決意です。
であると同時に、忘れないでね、にも注目したい。
たとえ離れ離れになっても、またいつか会いたい。生きていて欲しいという願いも込められています。
マカロニ
最後のとき…なんて歌詞があるから、これも死を匂わすなんて言ってしまいましたが、とんでもない。
マカロニPerfume
2019/09/18 ¥255
該当箇所をちゃんと見ると、結婚のときの誓いの言葉に似ています。
「死が二人を分かつまで」とか…
もっとも、結婚で誓うのは愛。マカロニが誓うのは、キミを守る。
これが、死を匂わす?逆逆。
不可逆的で不可避の死に対して抗い、そのときまでは絶対に生き抜くという誓いです。少しでもキミに生きていてほしいという願いです。
love the world
ラブワに出てくる繋がりは一時的なものではなく、それなりの時間の経過を感じさせます。
love the worldPerfume
2019/09/18 ¥255
やっぱり、とか、やっと、とか。
時間をかけて関係性を熟成させようとしている感じ。
そして。
珍しく?寄り添う系の歌詞もいくつか。
ただし、むさ苦しさ皆無、押し付けがましさ皆無でいつものPerfume的なスットボケ感そのままに。
これなら、無駄にこちらを励ます系の鬱陶しさややかましさは感じずに素直に聴けるでしょ?
GLITTER
そう、これは祈りの歌。
GLITTERPerfume
2011/11/02 ¥255
先日のPOPフェスのセトリにも上がり、その威力を存分に発揮したと聞いています。
何もなしに立ち上がるのなんか不可能だよ、と嘆く一方で必ず「僕たち」という主語に帰ってきます。
今回のプレイリストの中でも、まさしくここがハイライトです。
Spending all my time
凡人の手には到底負えない、超人的能力の暴走抑制のため隔離されてしまった女の子三人。
三人は孤立させられ行動を制限させられた挙げ句、社会性を全く欠如してしまったようにも見えるのですが…
Spending all my timePerfume
2012/08/15 ¥255
そんな三人がしつこいくらい執拗に歌い続けるのが…
互いを思う言葉。
外界との繋がりが全く絶たれた状態でお互いを思い合うその切実さに、この異様な状況にあっても共に生きたいという希望を僕は感じました。
Everyday
生命の息吹を感じたければ、のっちの声を聞こう‥と僕なら思います。
無限未来でもいいんですけど、壮大過ぎるのでこちらをチョイス。
EverydayPerfume
2017/08/30 ¥255
細かいことはいいんだよ、こののっちの優しく力強い声とそこに重なるあ~ちゃんボーカル、さらには微笑ましいかしゆかのイッツソーハッピーのトリプルパンチを前に「生きよう」以外の選択肢なんてもはや無くなる。
Perfume曲なので、これもまた恐らくは不安定な立ち位置で儚さはあるものの…
パーティーしようの連発。
まあ、とりあえずパーティーの間だけでも生きてみよう。
せっかく、こちらへの感謝としてやってくれてるみたいだから。
そっから先どうなるかは分からずとも。