偽Perfume

【Perfume】MIKIKO先生が…先生が!!

テレビでTime Warpを歌う直前、PerfumeからMIKIKO先生にテレビ電話がかかってきました。

どうしてものお願い

3人はテレビ局のトイレの鏡の前にいて、1箇所どうしても振り付けで引っかかっていることがある、と先生に教えを請うて来たのでした。

テレビ出演の際にはいつもPerfumeには楽屋が与えられていることはスタッフさんのブログやTwitterで挙げられる写真から分かります。

なのに、わざわざトイレの鏡を使っていたということはホントに出演直前の僅かな時間にどうしても放置できずに駆け込みで訪れたと推察されます。

確かに、LOCKSなどで何度もPerfumeはTime Warpはまだまだ身体に入り込んでない、緊張すると言っていました。

それにしても出演直前でもPerfumeがぎりぎりまでTime Warpを極めようとしていたとは‥そしてその時、緊急でも先生に掛け合おうとする信頼関係、絆の深さ。

ひたむきさとプロフェッショナリズムだけでなく、先生とPerfumeとの関係がいかに強く奥深いものであるかを物語って余りあるエピソードです。

このあと、先生はPerfumeとの思い出をTwitterにて語って下さいました。

先生のツイート

Perfumeの3人とは彼女たちが小学五年生の頃に出会いました。当時私は21歳。ダンスの先生一年生でした。

あ〜ちゃんはとにかく明るくクラスでも中心人物、かしゆかは自分の中に物語がありそうなクールな子、のっちは別のクラスでしたが一目置かれている存在でした。(つづく)

Perfumeは自分たちで結成したユニットで、スクール内のユニットオーディションに受かると発表会で披露する時間をもらえ、専属の先生が指導するシステムでした。その先生になれたことが始まりでかれこれ20年ずっと一緒にいます。(つづく)

当時の私は振付することが苦手でした。ましてや歌を歌いながら踊る振付の仕方を教えてもらえる先生もいませんでした。試行錯誤しながら作り、それを3人(とお母さんw)がピカピカに磨いてくれました。(つづく)

『良い振付でも踊り手が良くなければ輝かない、なんでもない振付でも踊り手が良いと素晴らしい振付に化ける。』これは高校生の時に習っていたバレエの先生の言葉です。

この振付関係を3人と築けていたら嬉しいなぁ、といつも心に留めて振付を作り始めます。(つづく)

出会いのときの先生が思ってたPerfume3人の姿、20年の隔たりを感じさせないリアリティがあります。

今でこそ一人の独立したアーティストとして地位を確立されてる先生も、当時は手探りで不安の中試行錯誤があったこと、それをPerfume3人とともに磨き上げ乗り越えて来たと語られています。

そしてここで、先日のTime Warpの件が明らかにされます。

先日、TimeWarpのテレビ歌唱の直前に、テレビ局のトイレの鏡の前で練習している3人からテレビ電話がかかって来ました。『1箇所どうしても顔を前に向けた方がやりやすいんじゃけど、変えても大丈夫?』と何度も踊って見せてくれました。(つづく)

その変更ポイントは誰も気が付かない様な、多分私にしか気が付かれない様な些細な箇所だったことにも、20年経った今もピカピカに磨き続けてくれることにも本当に感謝しかありません。

もっともっと良い振付を作れる様になりたい!と今でも思わせてくれる3人なのでした。(おわり)

繋がる20年前と今

過去を懐かしむ思い出話のようで、ここに浮き彫りになっているのは今も20年前と変わらない地続きの信頼関係と芸術活動です。

今を生きる、僕のTime Warpという歌詞そのもの。

そしてPerfumeは、ただ先生に忠実な踊り手としての役割だけでなく共同制作者で創造の源泉でもあるという意識が先生の中にあるというのが感動的です。

数年前のインタビューで、先生はPerfumeがPerfumeでなくなっても助けると言っていたのを思い出しました。

やっぱり、先生は別格だ‥!!

私が今、こうやってインタビューを受けられるのも、Perfumeのおかげです。Perfumeがいなかったら、私がやりたい振付を世の中に発することはできなかったので、そういう意味でも感謝しています。だからこの先、なにがあっても助けようとも思っています。もしも彼女たちがPerfumeを辞めることがあったとしても、その気持ちは変わりません。

Perfumeのすべてを知り尽くす演出振付家・MIKIKOが明かす感謝の気持ち「なにがあっても助けようと思う」

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