Kindle Unlimitedだったら無料なので、ちょっと読んでみようと思った本↓
しかし僕は割と前半で挫折しました。
著者が初っ端から怒ってるのがなんか不快だったのと、謙譲語がなんか知らない間に(要するに説明なしに)二種類に増えてるのについていけなかったのが原因です。
僕のような無知な凡人向けではなく、教養豊かなエリート向けなのでしょう。
良い悪いではなく、合わないなって(^-^;
直後出会った本は、より肩の力が抜けているというか、より身近でありながらも新しい発見を教えてくれる好著でした。
主張としては、言葉は変わるものだから、正しい言葉を固定することは誰にも出来ないし、出来ないからこそ変化し続ける世界に対応できるというもの。
なので、間違った言葉を捕まえていじめるような趣のある「失礼な敬語」とはそもそもコンセプトが全く異なるうえに、より深く洞察しているように感じました。
またコンパクトなページ数だというのに古典からの実例引用も複数あって、単なる著者の思い込みで書いているわけではないことがわかります。
僕としてはこの本は物凄くフィットして大変勉強になったのですが…
痛快だったのが、「失礼な敬語」冒頭にあった少々品のないディスりを軽くいなしていたこと。
表紙からもわかるように、「失礼な敬語」では第一章から「させていただく」を使いすぎだと怒っていました。
いくらなんでもいただきすぎ。なんていう章のタイトルもあったように思います。
これを受けて、というわけでもないのでしょうけど、「つまずきやすい日本語」の最後の方で、
…(略)「『させていただきます』の多用は嫌い」(略)…ということになると、周囲は何も話せなくなります。
なんてふうに書かれていたのです。
そう、そのとおりなんだよ、と思いました。
もちろん、「失礼な敬語」の著者の考えもそれはそれで尊重されていいとは思うんですけど、頭ごなしの否定はやっぱり良くないよねっていうところ。
そして、言葉の正しさを、誰かに勝手に決めつけられるのはなんか気持ち悪い。
「失礼な敬語」で言ってることが全く間違ってるとも思いませんけども、もっと寛容であっても良いんじゃないの?と思いました。