喜望峰のウィキを見ていたら面白い記述がありました。
紀元前600年頃 – ヘロドトスが『歴史』の中で伝える処に依ると、エジプト第26王朝のファラオ・ネコ2世の命でフェニキア人がアフリカ周航[2]を行なった。フェニキア人らは3年がかりでこれを成し遂げ、南アフリカで天頂の北側に真昼の太陽を見たと報告している。ヘロドトスの時代の(北半球の)世界観では、太陽がこのように運行することは考えられず、この話は信じられないと記している[3]。しかし、現在ではこの話が逆に海洋航路の探検に信憑性を持たせている。
喜望峰 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
方位磁針のない時代、どうやって北を定めたのかが気になりましたが、フェニキア人は東西どちらのルートをとるにしても最初は南を目指して航海していたはずです。
すると、太陽の運行が南の空から頭上へ、そして北の空へと移り変わっていったのか…
その航行距離の膨大さに圧倒されつつ、当時は「信じられない」と考えられていたことが、現在になって「信憑性」につながっていくことに感動しました。
現在信じられないようなことも、そのうちそりゃそうだと思われるようになるかもしれない、と考えたら面白いですよね。