偽Perfume

制約と誓約を。第65回紅白歌合戦「Cling Cling」(2014)ノーカット版【Perfume×TECHNOLOGY】

この年、テレビに出るたびにやってたCling Cling。

ライブならともかく、テレビだと正直言ってそんなに変化が感じられたわけでもなく(当時はちょっとした違いに気づくほどPerfumeに入れ込んでもいなかった)、若干の慣れというか飽きを感じていました。

それが、曲は同じでも普段と全然違うことをやる場所として紅白を利用wし始めたのがCling Clingから、と思います。

なんの必然性がある?と当時は混乱しました。

しかし、この不安定にフヨフヨと浮遊するドローンたちが、果たしてダイトさんの想定どおりに動いてくれるかは、やってみなけりゃわからない。

という、不確定要素が入り込むことで、Perfumeメンバーには余計な緊張が与えられていたようです。

動画では省かれていますが、曲が終わった後にドローンをキャッチする(ワイヤーなど使われていないという証明でもありました)シーンがあり、3人共大喜びする様子が映されていました。

そもそも、Perfumeは

いつでもどこでも手は抜きません。

という誓約を自らに課しています。

そこに、

未確立の技術=うまくいくかは実験

という制約を敢えて加えたことで、通常以上の能力が発揮される状態になっていたのがこのときのCling Clingとも言えます。ハイヒール使うという時点で制約はかかっているのですが。

これは作品以外の情報ですから、純粋な鑑賞とは言えないかもしれませんが、しかしそんな風に背景を加味して見てみると非常に面白い。

Cling Clingにはこのように最初に三人が手を合わせるシーンがあります。

お互いを確認し合うことで、いくらかほぐれた表情を見せます(最初あ〜ちゃん、続けてのっちとかしゆかも)。

これがこれからの激戦への決意を示すサインであり、能力発動に必要な確認だったのだと思います。

みたいな風に、こっちも緊張感持って見ることでいつもと全然違う『Cling Cling』を楽しむことができます。

そして…翌年は、もっととんでもないことをやっちゃったわけですな(^-^;

いつでもどこでも…の文言はこちらから拝借しました。

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