この年、テレビに出るたびにやってたCling Cling。
ライブならともかく、テレビだと正直言ってそんなに変化が感じられたわけでもなく(当時はちょっとした違いに気づくほどPerfumeに入れ込んでもいなかった)、若干の慣れというか飽きを感じていました。
それが、曲は同じでも普段と全然違うことをやる場所として紅白を利用wし始めたのがCling Clingから、と思います。
なんの必然性がある?と当時は混乱しました。
しかし、この不安定にフヨフヨと浮遊するドローンたちが、果たしてダイトさんの想定どおりに動いてくれるかは、やってみなけりゃわからない。
という、不確定要素が入り込むことで、Perfumeメンバーには余計な緊張が与えられていたようです。
動画では省かれていますが、曲が終わった後にドローンをキャッチする(ワイヤーなど使われていないという証明でもありました)シーンがあり、3人共大喜びする様子が映されていました。
そもそも、Perfumeは
いつでもどこでも手は抜きません。
という誓約を自らに課しています。
そこに、
未確立の技術=うまくいくかは実験
という制約を敢えて加えたことで、通常以上の能力が発揮される状態になっていたのがこのときのCling Clingとも言えます。ハイヒール使うという時点で制約はかかっているのですが。
これは作品以外の情報ですから、純粋な鑑賞とは言えないかもしれませんが、しかしそんな風に背景を加味して見てみると非常に面白い。
Cling Clingにはこのように最初に三人が手を合わせるシーンがあります。
お互いを確認し合うことで、いくらかほぐれた表情を見せます(最初あ〜ちゃん、続けてのっちとかしゆかも)。
これがこれからの激戦への決意を示すサインであり、能力発動に必要な確認だったのだと思います。
みたいな風に、こっちも緊張感持って見ることでいつもと全然違う『Cling Cling』を楽しむことができます。
そして…翌年は、もっととんでもないことをやっちゃったわけですな(^-^;
いつでもどこでも…の文言はこちらから拝借しました。