何はともあれ、今の色々を読み解くことの基礎になりそうなのは「清和会」って何?ってところだと思ったので読んでみてます。
新書にしては面白くてストーリー仕立ての構成が魅力です。
清和会の源流は岸信介。
彼は汚いことも平気でやったし、目的のためにはかなり柔軟なこともしちゃうような政治家でした。
でもその後を継いだ福田赳夫。
彼はあまりにクリーンすぎたようです。
ただそのクリーンさに、人が集いました。
どうやらその福田赳夫らしさが清和会のカラーとなったようです。
新人が当選したとき、挨拶に来てもそっけなく札束を渡すだけの角栄。
手厚くもてなすけれどもお金は渡さない福田。
なんて風に二人のカラーの違いを描いています。
保守主義で親米路線、タカ派なところは岸信介から、クリーンなところは福田赳夫から続くっていう感じでしょうか。
清和会の人間としてだけでは捉えきれないとは思いますが、安倍晋三が何者なのかを理解するのに良い参考になりそうです。