のっちでっせ、のっち。
あ〜ちゃんでも、かしゆかでもなく。
のっちでっせ????!!!!
大事なことなので、もう一度。
あの、のっちが。
言うんですよ???
さあ、中田氏のセンスに脱帽しよう。
薄い存在感から、圧倒的存在感へ
『微かなカオリ』。
皆様の印象はどうかわかりませんが、僕の中では両A面のレザビの方が存在感が大きすぎて、カップリング的ポジションな印象でした。
シンプルな歌モノで、曲名がちゃんと歌詞の要約になっている・・・ので敢えて聞き込むこともあるまいかと思っていた時期もありました。
我ながら愚かだったと思います。
ポイントは、何度も出てくる「好き」。
これが、実は一度も実際に言葉に出せてはいない、というところに注目です。
一度も言えてない
何度も出てくるといっても、それは心の中でのつぶやきであって、実際に口に出せてはいません。
なぜなら、自分の思いを伝えることで今の関係性が壊れてしまうのが怖いからです。
この子は散々心の中では連呼しているのに、本人の前ではいつもと変わらないことしか言えてない。
可愛いじゃねえか(`Д´*)
歌に出てくる「好き」ほど軽い言葉はないと普段なら思います。
思いますけど、この微かなカオリには抑えたくても抑えられない思いの強さが込められていて、心揺さぶるものがあります。
これが第一段階です。
まさかののっち
で。
より重要なのが次のポイント。
のっちという配役。
「好き」が何度も繰り返されることは既に述べた通りですが、その最後の、一番盛り上がるところでなんとのっちソロ。
セオリー通りならここはあ〜ちゃんの出番なはず。
人間的な表現にはあ~ちゃんだからです。
あるいは、中田さんのサディストが発動したなら、セオリーとは真逆になるかしゆか。
かしゆかが主に担うのは非人間的・機械的な表現であることが多いので。
一番なさそうなのが、のっち。
・・・だと僕は思います。
他の方のサイトで、2012年の記事ですが「Perfumeの各代表曲、メンバーそれぞれ誰っぽい?」という企画がありまして、『微かなカオリ』に関してはあ〜ちゃん49.6%、かしゆか31.9%に対してのっち8.8%というぶっちぎりの低さを記録していました(勝手に参照失礼します)。
のっちは微かなカオリのイメージに対してただただ意外。枠外なポジションの印象。
ですが、この意外なチョイスがジワジワ来ます。
つまりは、大逆転の大本命(←掛詞)。
のっちの「好き」は聴けば聴くほどにシビれます。
直前でソロを歌っているかしゆかの歌声(キミは気付いてくれたかな?)と融合したみたいな感じに、エフェクトがかかったのっちの声にとろけそうになります。
PVでは、このソロの前の間奏で、くるりと回って髪をさらっとさせてみせるという、キャラにもないような女の子っぽさまで見せちゃって。
普段こういう仕草が全く見られないので、新鮮なのもさることながら、長い長い冒険を終えてようやく辿り着いた安息のエンディングみたいな、心安らぐ温かさがあります。
不慣れなことを任されてしまったせいか、テレビの映像では本当に照れちゃってそうな仕草も見られたりして・・・
一瞬目をそらしてます。
のっちw
かわいい!
これはもはや、ほんまもんでしょ。ほんとに照れながら言ってるという。
というわけで、微かなカオリ。
微かなカオリ
Perfume
2011/05/18 ¥250
恥じらうのっちを何度も見てやりましょうw