スマパンの『アヴァ・アドア』はむちゃくちゃカッコいい。
初めて聴いてからもう20年近く経っているというのに、最初に聞いた衝撃そのままに、未だにいつ聞いてもカッコいい。
そもそもこれはラブソングの類だというのに、なんでこう常にカッコいいのか。
それは全ての表現を、「We must never be apart」(俺たちは離ればなれになってはならない)という明快なメッセージに集約させて服従させているという構築の美があるからだと思います。
相手は「lovely girl」などと表現される可愛らしい存在ですが、一方で「murder in my world」という殺人的破壊力を既に行使している様子までもが語られます。
でも、何があろうと最後には、この歌はこう締められます。
We must never be apart.
(俺たちは離ればなれになってはならない)
これは・・・
もちろん、ラブソングの類に違いないのですが。
ただのラブソングじゃなくて、「信念に貫かれた思い」の歌なのです。
なので、こっちが恋にうきうきしてようが、恋に冷めていようが、恋愛から遠ざかってしまっていようが、あんまり関係ないところで常にカッコいいのです。
今後も君臨し続けてくれることでしょう。
アヴァ・アドア、恐るべし。