冬ですね〜寒いですね〜仕事辛いですね〜(^ー^;こんなときこそ、Perfumeの名曲『Twinkle Snow Powdery Snow』です。そんなわけで、この曲の歌詞の良さを今日は解説してみます。
冬といったらやっぱりこの曲! 学生が好きな冬ソングTop5
冬と言えば普通はどんな歌か、ということでこんな記事を引用してみました。
■好きな冬の歌といえばどの曲ですか? アーティスト名と曲名を教えてください。
第1位 レミオロメン「粉雪」……5.6%
第2位 BUMP OF CHICKEN「スノースマイル」……2.8%
同2位 中島美嘉「雪の華」……2.8%
第4位 BoA「メリクリ」……2.3%
第5位 槇原敬之「冬がはじまるよ」……1.9%
1位ですら支持率5.6%というこのランキングに意味があるのかはさておき(^ー^;
全部曲名見ただけでメロディが流れてきました。
よく知られている曲ですね〜。
ところでここで出て来た冬の歌もそうですが、大体が冬の歌っていうと冬の寒さや雪の儚さを恋愛の諸々に喩えて歌うものです。
『粉雪』はとても分かりやすく粉雪の儚さを永遠との対比で歌っています。
『スノースマイル』では、粉雪よりは数段凝っていて、叶いそうにないけれどもしかしたら叶いそうな夢を連想させるツールに用いられています。
そう、こういうのが普通です。
普通の大人は、このように恋愛の何かを喩えるためのツールとして冬のモチーフを使います。
ではPerfumeはどうかというと・・・
Twinkle Snow Powdery Snow
一見すると、同じような流れにも聞こえるのですが・・・
なんかちょっと傾向が違うように感じます。
前半では恋の物語を匂わせていますが、途中から内面に関する言葉は消えて全て冬の空、雪の描写です。
そしてこのキラキラ感は、感情を反映してキラキラに見えているというよりは、単に季節の流れによって偶然たまたま目の前に到来したものです。
”恋の方はまあなんとか、ちょっと進みそうです”
的なくらいのことしか歌われていない一方で、この雪の描写は圧倒的な分量と繰り返す「ラララララ」に囲まれて歌詞の半分以上を占めています。
なので、雪が恋の比喩になっているというよりは、むしろ雪そのものがメインという方向に傾いているように感じられます。
僕が思うに、ですけど、Twinkle Snow Powdery Snowはつまり、
恋の方はまあなんとか、ちょっと進みそうです
・・・え、てか外、雪すごっ!なんかみなぎってきた!楽しいわぁーい!ヾ(*´∀`*)ノ
な曲ではないかと。
この違いが意味するところ
こういうと、なんかPerfumeがレミオロメンやバンプよりすごいんだ、てことを言いたいのかと思われそうですが、決してそんなことはありません。
大人は普通、冬を喩えに使って恋の方をメインに歌うものだと思います。
Perfumeのように「冬そのもの」に歌のメインの比重を傾けるのは、ある意味子供じみているとも言えます。
もっと極端に「冬そのもの」しか歌っていないものが、童謡の「雪やこんこあられやこんこ」です。
小学生の作文とかで、冬をテーマになんか書けと言われたらレミオロメンやバンプ的なことを書く子はほぼ皆無で、「Twinkle Snow Powdery Snow」よりさらに「冬そのもの」に傾いた内容になると思います。
ただ、だからといって「Twinkle Snow Powdery Snow」の歌詞が子供向けだとも思えません。
これって、たぶん中田さんの遊びなんだと思います。普通の冬の歌にならないように、ちょっと比重をずらしてみたんじゃないかと。
結果としてこのズラしは絶妙にマッチしたと思います。
Perfumeがやることで、冬の到来を喜ぶ女の子たちのかわいさが存分に表現されてます。
PVでは、前作「エレクトロワールド」で崩壊した世界が再生するかのようなシーンも織り交ぜて、中田さんが忍ばせた遊びの要素を前面に出しています(喜びの表情で降る雪を見つめる三人のかわいさときたら!)。
そしてこれがまたライブ映えします。
なんせPerfumeは、ライブでホントに楽しそうにニコニコするのですから歌詞の内容にぴったんこマッチしてます。
『GAME』ツアーのDVDでは勢い余って雪のCGまで合成で埋め込んじゃってる始末です(^ー^;
Perfume First Tour『GAME』 [Blu-ray]
そして最新ライブDVD『LIVE 3:5:6:9』にもちゃっかり入ってます(オマケディスクではなく本編に入ってます)。
この最新盤には指示書が付いていて、「こころはセブンティーン」なんて書かれています(^ー^;ごもっとも(^ー^;
ちなみに、この曲は会場に来ていたファンがサイコロで引き当てました。
その子はこの曲が一番好きだそうで、そんな珍しい子を引き当ててしまうPerfumeさすがだと思いました。
すごい強運。
そんなわけで、ライブDVDともども、この曲是非とも今の時期に楽しみましょう。