先日衝撃的なイントロに心臓わしづかみにされてから読みふけっている『百年の孤独』、まだ100ページちょっとしか読んでませんがどんどん面白くなっていっててやばしです。
「ブエンディアさん」
『百年の孤独』なんで大仰なタイトルですが、今のところ『孤独』に関する小説というよりは、サザエさんとかちびまる子ちゃん的なファミリーもののオムニバスストーリーの連発といった様相です。
メインに扱われるのがブエンディア家の面々なので、タイトルを『ブエンディアさん』にでもした方がいいんじゃないかってくらいに。
恋愛ネタとか出てくるし、サザエさん以上にどんどん場面や登場人物が変わっていくので全然違うといえば違うんですが・・・
どこかとぼけた感じというか、シリアスになりすぎないところがあって楽しく読んでいます。
超・超展開
そんな『百年の孤独』、約100ページ目で超・超展開が起こります。
ブエンディア家の屋敷に地震が起こったのではないか、というような衝撃とともにその想像の斜め上を行く展開が訪れます。
「やあ」なんていうのんきなセリフと共に。
そこから物語はまたよく分からない方向に進んで、何故か政治の話題が持ち込まれるんですけど・・・
爆笑の嵐。
「結婚だなんて、今はそんな気楽なことを考えてる時じゃないと思うな」
ある人物が、妹の結婚について聞かれてこう答える場面があります。
普通に読めば妹に対して時期尚早だと戒めているように聞こえるこの言葉の背景には、実は全く予想外の裏があるのです。
それが判明したときはもう腹を抱えて笑ってしまいました。
小説でこんなに笑ったのは太宰治の『グッドバイ』以来です。
- 参照:太宰治『グッド・バイ』
未だ回収されぬ一文目
100ページ近くまで読んでいて、まだ一文目にあった「銃殺隊の前に立つ」シーンは出てきていません。
それでいて大量のエピソードがガンガン盛り込まれていて全く退屈させずに物語を展開している腕力には感嘆するばかりです。
前の話が次の次の次くらいの話に繋がっていて、物語はどんどん重層的になっていくのもとても魅力的です。
まだまだ終わらない『百年の孤独』、どんな方向に進んでいくのか全く読めません!
楽しすぎる!!!