Perfumeのインディーズ曲、ライブでの扱いが2023年10月現在どうなっているかをまとめておきます。
Live Fansというサイトでアーティストごとに曲で検索できたので、そちらを参照しています。SJSやおまペロ、彼氏募集中、アキハバラブはPerfume改名前なのと作曲者中田さんじゃないなど特殊すぎるので除外しています。
スウィートドーナッツ（レア度☆☆）
中田さんプロデュースで英字Perfume改名後最初のシングルA面曲。メジャーデビュー後のコンベスにも収録されているのでサブスクでも聞けますが、微妙に構成が異なります。
インディーバージョンにあった「初期魔法」の下りは結構面白いので、そこがカットされているのは残念です。が、メジャー以降の世界観から微妙にはずれちゃってる気もしますので、カットは妥当とも思えます。
旧バージョンにはPVもあるということと、ネットに出回ってる亀戸ライブで最後の一曲を飾っていたということでインディーの中では割と記録が残されている方。
メジャー初期から2008年GAME期までは普通にセトリを張っていたみたいです。
その後は、2010年の初回トゥワーで登場以降出てこなくなっていました。が、円盤化されている2015年のAnniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP「LIVE 3:5:6:9」にてすごろくの候補として登場。短いバージョンですが、今のPerfumeに近い感じでライブしているのが確認可能です。
ちなみにですが、個人的にはインディーズの曲で僕は一番好きです。
かわいい曲に見せておいてコーラス直前不意に飛び出すドラムとか普通にカッコいいし、歌詞にめちゃくちゃ惹かれます。
この曲、「アザができた」「傷」という言葉が出てきていて、それでも幸せを感じられるようになったというストーリーがあるのですが、一方で「今でも痛む」とも歌ってたりして。傷は簡単に癒えないし、なんなら一生続くんだよって言ってるように僕は感じました。
傷はいつか癒える、やまない雨はないみたいな言葉があふれているこの世の中で、激烈ダークなスウィートドーナツは誰より優しい歌に僕には思えました。
何より好きなのが、そんな歌詞を歌うPerfumeの歌声が、無垢で事情を把握しきれてなさそうな感じのところ。歌世界に入り込ませないという中田さんの手腕が光ってると思います。
たまにでいいから、ずっとこの歌は歌い続けてほしいなとヒソカに思ってます。
というか、僕はずっと口ずさむと思うｗ時々どうしても会いたくなるような、そんな一曲なので。
シークレットメッセージ（レア度☆☆☆☆）
Perfumeでシークレットといえばシクシク『シークレットシークレット』があまりにも強烈なので似た曲名を持つこちらは影に隠れがち…（何ならシークレットメッセージで検索してもシクシクがガンガンひっかかる）
めったに言及されることもない印象です。しかし、かしゆかファン的には絶対的に欠かせない一曲ですｗ
というのも、Perfume曲で唯一？と言ってもいい、コーラスの合唱以外かしゆか一人だけで歌われるという構成。コーラスのあ〜ちゃんがド迫力なので、そこまでかしゆかまみれな印象でもないですけども。
本当に、どうしてこうなったｗｗ
のっちとあ〜ちゃんには、こういうほぼ独唱扱いのある曲って存在しないような…あれば教えてください。
歌い出しが「人間消えたら地球痛むの？」というかなりクレイジーなもので、こんなのかしゆか以外に歌うのムリとか言われてて、確かにと思いました。エレワ時代と思しき映像でこの部分がカットされたショートバージョンも見たことありますので、奇跡的に今後やるとしたらそっちですかね…
セトリ上はSJSと同じく2008年2月が最後となっていました。かなりレアな部類かと思います。
ジェニーはご機嫌ななめ（レア度ゼロ）
と、ここでジェニー登場。マジかｗ
サブスクではPerfumeバージョンないんですね…オリジナルバージョン聴いてても、のっちー！って声出ちゃうｗ
ジェニーは調べてみたらコズミック以来やってなかったようですが、声出しの関係もあってコロナ中は封印されてた、とかですかね。
でも今後は普通に常連に返り咲くことでしょう。10月17日のトゥワーでも壮麗に登場。ヤバかったです。てか、僕まだあの日のジェニーについて記事書いてませんが、普通に透明人間やSweet Refrain、Moon、ラヴクラウドに匹敵するくらいの最高の時間でした。
インディー期リリースでありながらもっともライブされてる曲はこれで決まりですね。
映像もめちゃくちゃたくさんあります。すごく若い頃から、最近のまで、ずーっとやり続けてるので見比べが面白いです。ライブだけでなく、なんなら堂本兄弟出演時もやってるｗ
欲を言えば、コールが「かしゆかー！」だった頃のが残っていたら是非見てみたいｗ公式最古のビター収録のでも、あ〜ちゃんは旧式コールですが、かしゆかは既にゆかちゃん。
レア度ゼロということではありますが、曲として、ダンスとして、何もかも最高です。まあ、ダンスというほど踊りませんが、あの手の動き、歩き、ポーズ、何もかもめっちゃくっちゃにかわいい。
歌詞も最高。カバーとはいえ、かしゆかに「ハートキュンキュン」を割り振ったのは絶妙すぎてまさしく神業。
モノクロームエフェクト（レア度☆☆☆☆）
セカンドシングルのA面。ということでPVあり。
3人が均等に役割分担されている感じだったり、都会に星が見えないのは雲に隠れてるからみたいな、ちょっとネガティブ一辺倒を脱してたりとバランス感アップした感じがあります。スウィートドーナツ同様にコンベス収録。こちらはシングルと同じバージョンかな？たぶん。
もう削除されているみたいですが、当時道重さゆみさんが評論家の人と一緒にこの曲を賞賛していた映像があったような気がします。本人たちはあまり自信持ててない感じでしたが…
曲的にはそんなに印象に残ってないんですけど、映像とジャケのアートが猛烈に向上しています。
スウィートドーナツのPVはかなり子供っぽくPerfumeを映していたと思うのですが、モノクロームエフェクトは今のPerfumeと原型といっていいテイストです。
ちょいちょい挟まれる白黒がふつうにカッコいいですし、
楽器持ってバンドっぽくしてるのも面白いです。
これ見ると、ジューシーフレグランスってこんな感じにやったのかな？とか妄想膨らみます。
あと、個人的にはのっちがめっちゃかわいくなりだしたタイミングがこのときくらいと思ってます。
とはいえスウィートドーナツがかなり子供に映されてしまっていたので、単に撮影する側のセンスの問題な気もしますがｗ
モノクロームエフェクトでは、のっちの魅力がかなり引き出されていると思います。
さて、ライブでの扱いですが…SJS、シークレットメッセージと同じく2008年を最後にまったくやってないみたいです。ただ、ほか2曲と違ってこちらはGAMEでもやってたみたいです。知らなかった…
現在販売されているGAMEのライブDVDには収録されていないので、確認できるのは最新でファンサービスビターですね…今後もやるかどうかはかなり怪しいかと。
エレベーター（レア度☆☆☆☆☆）
かしゆかから「あんまり人目に触れることがない」と言われたり、あ〜ちゃんに「ライブでできない」と言われたり。インディの中でもひときわレアなのはこれでしょう。
コンベスにも入っていません。
これはPerfumeのあらゆる曲の中で一回もライブされてない珍しい曲で…と思って一応検索してみたら、地味に2回ライブされていたみたいです。知らんかった…
このうち1回はSJSやシークレットメッセージの現状最後セトリとなっている2008年の2月。でもこちらはナタリーの記載だとメドレーの一部でイントロだけっぽいです。
もう一回のCutie Pop Union ’04 ～Summer～というのはかなりヤバいというか貴重なライブだったようで…
3人が、楽器を演奏したというｗ
要出典となってますが、wikiに以下の記載があります。
2004年8月、『Cutie Pop Union ’04 〜Summer〜』出演。テルミンやシンセドラム、ヴォコーダーなどの演奏に挑戦した
https://ja.wikipedia.org/wiki/Perfume
そしてこの楽器を演奏してやったのが、ほかでもないエレベーターだったというのです。
最初のエレベーターは、３人が楽器を演奏するというとってもレアなLIVEだったようです。
Perfumeの基礎知識 高校時代その１
担当はあ～ちゃんがボコーダー、かしゆかがテルミンとシンセサイザー、のっちがシンセドラムだったそうです。
映像残ってないんすかー！！！！！！
ほか、本人たち作成のPVも存在していたりして、激レア曲にしてはかなり盛りだくさんであります。
今後もやる可能性があるのかどうか…限りなく怪しいところです。
というか、今回のトゥワーに際するアンケートではSJSや透明人間リクエストされているくらいだから当然エレベーターも一定数はリクエストされていたはず…だと思うのですがどうなんでしょう。
もしも今後、Perfumeが楽器を持ちだして準備とかし出したなら、発狂して受けて立ちましょう。2004年以来の超絶激レアエレベーターを。
おいしいレシピ（レア度☆☆☆）
ちょっとどこで見たか忘れましたが、中田さんが最初に作ったPerfumeの曲がこれだったと思います。
すっごい早口で歌うの大変であ〜ちゃんが当時泣いたとか言っていたような…
って言っても、音源でも出回ってるライブ映像でも普通に歌ってるように見えるのがPerfumeのプロなところですかね。
コンベス未収録。YouTubeには割と動画ある方かと思います。
これ、普通に今やっても面白いし盛り上がると思うのですが…スウィートドーナッツ的な感じで、2008年以降は登場しなくなり、2010年トゥワーと2015年の検定突破限定ライブで登場したのみ。
検定突破限定ライブはダイジェスト以外で映像出回ってないので、スウィートドーナッツよりはレア度高いですね。
ちなみにですが、先日の10/17ライブでちょろっと触れられてました。これ分かる人いる？みたいな感じで。
ビタミンドロップ（レア度☆☆☆☆）
モノクロームエフェクトで一旦バランスとったかに見えたPerfumeの歌詞ですが、一気に悪化ｗ（褒めてます）
これまた極端に暗黒世界奥深くに分け入ってしまっていて…すごくイイですｗ
遠慮無く暴れ回るドラムがまた最高です。
そして、歌い方。
いわゆる「感情をこめない」、「歌世界に入り込むというそれまでの指導を全否定」という今のPerfume独自のスタイルであるあの独特な歌唱スタイルはここから始まったように思います（おいしいレシピのように時系列とリリース順は必ずしも連動していないので、前後あるかとは思います）。
やはり2008年を最後にセトリには上がっておらず。最後はGAMEのアンコール（映像作品収録時ではない）。
というわけでかなりのレアものです。
が、さすがに歌詞が危険すぎるｗ
ダンスはかなりかわいいので、今のPerfumeで見てみたい気もしつつ。初見だったりしたらかなり歌詞でざわついたりするんでしょうか？ｗ
引力（レア度☆☆☆☆）
ライブ云々以前に、アップルストアでのアレが非常に有名だと思います。
普通に前を素通りされるような環境でも、平然とライブするPerfumeに在りし日々の苦労が垣間見えたりするわけですが。
そんなPerfumeが、その後2015年には新作iPhoneのCMに出演。まさかのシンデレラストーリーっぷりはまさにPerfumeの伝説の一部となったと思います。
PerfumeがiPhoneの新CMに出演！本日発表になりました！是非チェックを！⇒ https://t.co/lvcyPWhSgr #prfm
— Perfume_Staff (@Perfume_Staff) September 10, 2015
場所が日本ではなく香港であること、日本人として登場しているのはPerfumeのみであることからも、内容的にもワールドワイドに提供されるコマーシャルであることは明らかで、もし世界標準のものであれば、国際版のアップル・コマーシャルに登場した初の日本人となります。
Perfume、iPhone6sの新CMでついに世界デビュー！日本人初の快挙｜
シティのようにラジオで弾き語りバージョンがあったりして、めちゃくちゃいい曲です。
かしゆかが高音頑張らされてるところとかｗ
扱い的にはモノクロームエフェクト、ビタドロ同様に2008年以来封印状態。ですが、カップリングでありながらコンベスに入っているのでサブスクでは聴けます。
それとこれは勝手な個人的見解ですが、プレイリストに含めるレベルの話であれば、インディーのほかの曲（ジェニーは除く）に比べ、引力は今でも普通に紛れ込めそうな気がします。タイムレスな名曲といった趣。
ただライブとなると‥今のドデカいキャパの会場でやるような曲とはちょっと違うのかな、とは思います。
まとめ
それでは、ライブにおける2023年現在のインディーズ期曲たちのレア度をまとめます。
レア度ゼロ→ジェニーはご機嫌ななめ
レア度☆☆→スウィートドーナツ
レア度☆☆☆→おいしいレシピ
レア度☆☆☆☆→シークレットメッセージ、モノクロームエフェクト、ビタミンドロップ、引力
レア度☆☆☆☆☆→エレベーター
ジェニー以外はめったに会えない曲たちとなっているのは寂しい限りですが、今セトリ常連となっている曲たちでも十分にパワフルであり、今後新しい曲も増えていく中でおそらくはこれらのインディーズ曲と出会えるチャンスはほぼ無いとはいえ、それもまた頼もしい限りだと思ったところです。
ところで、インディー期曲にどっぷり浸るのなら、公式からだとファンサービスのプリマとビターの二本立てが至高です。プリマは中古しかないみたいですが、ビターはブルーレイ化もされたんですね…超傑作です。
プリマはインディーズのシングル全部とPVのDVDセット。シングルのブックレットは簡素ですが、モノクロームエフェクトのものだけは各メンバーの簡単なプロフィールというか今で言うファンクラブ会報誌的なのが載ってて、ちょっとおもしろい。
