amazonで予約していたPerfumeの新作シングルCDが届きました。初回版は豪華ブックレットマンガとDVD付き。
PVのデキは良い!
マンガはDVD収録のPVのコミック版といった趣です。
PVはストーリー仕立てになっています。
どんなストーリーかは見てのお楽しみ…ですが、既に公開されているものですので、ちょっと感想を。
未来の世界で現状に不満を抱いた日々を過ごしている老人が、人生をやり直すために過去の自分にエージェントを送り込み、エージェントは無事仕事を成し遂げて主人公の老人は満足のいく人生を手にすることが出来た、という話です。
まさにドラえもんです笑
ただし、エージェントはネコ型ロボットではなく、Perfumeの三人です♪
古い映画になりますが、ターミネーターなんかも似た構図ですよね。
面白いのは、去年のシングル、Spring of lifeとSpending all my timeのモチーフが随所にちりばめられているところです。
下は一例。スペンディングでのかしゆかの手の動きが、そっくりな形で未来のミュージアム中に登場しています。
しかし…
このように手放しで今回のシングルを喜びたいところではあるものの(^-^;
だってドラえもんとのコラボっしょ?!
もっともっと、こんな軽い遊びみたいではないPV作っちゃってもよかったんじゃね?なんて思いが捨てきれません。
絶対にあり得ないこととは分かりつつ、僕はこの曲で「ドラえもん最終回」に決着を付けて欲しかったです。
ドラえもん最終回、とても技術のある漫画家さんが創作した、のび太がドラえもんを救うストーリーがあります。
これの決定的欠点は、ドラえもんの重要な要素である友情が削り落とされているところです。
未だかつて、あんなにも非協力的で個人で推し進めるのび太は見たことがありません。
のび太には友達がいたことを、藤子不二雄は非常に重要視していたように思います。
その点を、この同人は全くくみ取れていません。
Perfumeなら、出来た
才能豊かな個人プレー好みの人はああいう形でドラえもんを捉えてしまいがちです。
ですが大長編ドラえもんで顕著なように、友情はドラえもんを構成する欠かしてはならないエッセンシャルな要素です。
なので、この友情をベースにした最終回が作られるべきだとずっと思ってきました。
今回の未来のミュージアム、もしも友情を取り入れた最終回が作られるのであれば、その主題歌としては申し分のない出来です。
言い過ぎが一切なく、つかず離れずの適度な距離感が保たれていて、それでいて音楽はポップなだけでなくしっかりカッコいい。
何よりもPerfumeが歌うことに意味があります。
メンバーの三人は小さい頃から三人でやってきた実績があります。
そして三人を支える周りの人間もたくさんいます。
仕事上の繋がりと言えばそれまでかもしれませんが、そんな風に割り切っては思えない部分を感じるのは僕だけでは無いはず。
繋がり合う人と人で不可能が可能になることを、Perfumeがやるというだけで匂わすことができます。
ですから、あんな遠慮がちにドラえもんを取り入れたPVではなく、独自作成の最終回ドラえもんでPVをやって欲しかったです!!!!
絶ッッッッ対にありえないと分かった上で、もし万が一やっていたら絶対成功していたのに、とちょっと残念でした(^-^;