偽Perfume

【Perfume】中田さん「えへへ」【ナチュラルに恋して歌詞 意味】

Perfumeの『ナチュラルに恋して』。

これって、Perfumeにしては普通のよくある日常を歌ったシンプルなラブソング?

だなんて思ったら大間違いかもしれんぞよ…というお話をしたいと思います。こいつ、あのキュートな見た目に反して結構な反逆の騎士だったりするかもしれない。

その前に。

きゃりー「Perfumeみたいなラブソング歌いたい」と訴えるもスルーされる

中田さんがPerfumeのラブソングをどう考えてるのかってのが気になって少し記事を漁ってみると(ネットでw)、こんなのが。

とても興味深いタイトルに惹かれて読んでみると、きゃりーと中田さんの間でこんなやり取りがあったようです。

私もPerfumeさんみたいなラブソング歌いたい、と中田さんに訴えたら、えへへ、とスルーされました。

えへへ?

なにそれ(^-^;

とりあえず、Perfumeラブソングが中田さんの中での何か秘蔵品的なものというか、入ってくんなよ的オーラがw

やっぱり。

中田さん、絶対にPerfumeのラブソング作る時は楽しんでる。と思います!

何か企んでるというか、仕込んでるのに違いないのです。

(余談ですが、きゃりーが思いを馳せたPerfumeラブソングってたぶんBaby Face)

ナチュ恋は単なるCMソングか問題

それではさっそくいってみます。これ、普通のシンプルなラブソングですかね‥?

ナチュラルに恋して
Perfume
2019/09/18 ¥255

怒涛のナチュラル求めw

これはフツウじゃないでしょう?

もちろん、タワレコのインタビューでのっちが言ってたように、このナチュラルはタイアップ元Natural Beauty Basicを指してもいると考えるなら、ただCMに寄せただけのことで何の不自然さもないのかもしれません。

のっち CM(「NATURAL BEAUTY BASIC」)のお話をいただいて出来た曲なんですけど、まず、すごくタイトルがいいなって思いました。<ナチュラルな恋>という意味もあるし、このブランドに恋してるっていう意味にも取れるし。中田さんがCMのことを考えてる! って。

TOWER INTERVIEW Perfume

しかしこのあとのあ~かしの反応も見過ごしてはならないと思います。

あ~ちゃん それ、私も思った。タイトルを初めてみたとき、笑っちゃったもん(笑)。

――意外だったってこと?

あ~ちゃん いつもの中田さんだったら、CMに関係なく、「え~! そっち~!?」みたいな<逆にこう…>って感じがあって。

かしゆか ビックリしたよね

つまりは、中田さんはフツウはCMに寄せるような真似はしないw

だったらこのナチュ恋の「ナチュラル」連発だって、何かCM以外の創作上の意図があったと考えた方が自然では?

そこで、CM抜きに何が言いたいのかを考えてみます。

ナチュラルにしてくれ、と何度もお願いしてるのですから相手は現状ナチュラルじゃないってことでしょう。

ではその、「ナチュラルじゃないこと」とは何ぞや?というと…

中田さんが嫌いなもの

それを考えるために、中田さんが嫌う「歌い方」についての発言をおさらいしておきます。

感情込もってないのに込めてる歌い方みたいなやつがいろんなパターン化されていて、そういうのがあまり好きじゃない

これって、そのままよくあるラブソングに対しても当てはまる指摘に思えます。

愛情こもってると見せられるラブソングのパターンみたいなのがある。そういうのは好きじゃない、と。

無意味に愛してる連呼してるとか?現実無視してずっと2人でいようとか?そういうよくあるラブソング的なものは好きじゃない。

だから、コンピューターシティみたいに突然変異的な「愛してる」を登場させたり、反逆とも取れるラブソングを作ってしまう。

というノリで考えるなら、ナチュ恋で言う「ナチュラルじゃないこと」が何かはもう明らかです。

ナチュ恋ガールが嫌うもの

それはどこかのラブソングにありそうな行為仕草全般です。

キスしたり抱きしめたりする事自体嫌ってはいませんが、そこに至るタイミングとか発せられる言葉とかは、どこかで聴いたラブソング仕様なんて絶対イヤ。

よくあるJ-POP的なことでいえば、例えば「キミには弱さも見せることができたね」みたいな?

こういうこと言われるとマジで寒すぎやめてほしいっていうのが、ナチュ恋ガールの求め。

ごくシンプルな恋の表現といって良いでしょう。

ですがその背後では、

普通のラブソングにありそうなことは全部やめて

と言ってるわけで、これは大いなる反逆に違いないと僕個人は思ってます。

ナチュ恋の意志を継ぐもの

余談ですが、この大いなる反逆に共鳴して同じく世間一般のラブソング全体と真逆のことを歌ってしまっているのがYunomi feat. nicamoq『ゆのみっくにお茶して』です。

ゆのみっくにお茶して (feat. nicamoq)
Yunomi
2016/10/12 ¥255

なんと自由でカッコいい歌詞。惚れ惚れ。

何より曲名の時点でナチュ恋へのリスペクト溢れまくりでしょ?w

ゆのみっく、の意味はすぐには分かりませんが、「ゆ、ゆ、ゆ、ゆ」と歌われる自由なコーラスからして既存のラブソングにないもので、見事にナチュ恋ガールの求める「ナチュラル」に適合します。

そして、「お茶して」という絶妙な距離感。

大それたことなんか求めてない、ずっとナチュラルな「そばにいること」だけを求めている。それは星野源の『恋』で「いつか見えなくなるもの」と言われた、気づかぬうちに見過ごされてしまうものです。

ナチュラルにしてくれと懇願して、何気ない気持ちが一番のほんもの、と言っていたナチュ恋ガールの精神そのものでは…

こうして、表向きフツーのラブソングヅラして世に出回ったナチュ恋の秘めたる反逆の心は、ひっそりと着実に次世代へと受け継がれている…

というわけで、今日は特にナチュラルに恋して(とゆのみっく!)、を聴きまくりましょう。

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