不本意な方向へと腐っていく自分に対して、子供の頃の自分が現れて警告していくような…
幻想みたいな世界。
当時ヨルシカの『あの夏に咲け』や『ただ君に晴れ』を聴きまくっていたせいかもしれませんが、この『Let Me Know』からは青春の甘酸っぱさみたいな香りを感じていました。
過去の自分と会う、なんてテーマだとそれなりに年をとった人間の話のようでいて、そんなに年食ってる感じはしません。
甘い毒、夢のマニュアルなどといったネガティブな言葉たちは、ある意味で現実との折り合いといったやむを得ない事情を伴っていて、無邪気で世間知らずゆえに持てていた小さな宝物も捨てたり忘れたりするべき時が来ていそうな…
大人の入り口とか、そんなタイミングなのかなと思います。
囚われていた遊園地を飛び出した直後とか。
価値観の揺らぎに対して、確かなものを探して過去を遡っている一方で、いつまでも過去に浸ってもいられません。
ドロップ部分で手を振り別れを告げるような振りがあり、再会が一時的なものであることを匂わせます。
かしゆかはこの歌をちょっと切ないと言っていて、確かに切ないなと思います。
まるで自分を保てなさそうな状況にあるとも言えます。
ヨルシカのアートみたいに、顔面喪失してるみたいな。
そしてこの寂しいLet Me Knowには、このただ君に晴れの歌詞を贈りたいっていう(;・∀・)
本編終了後の、雑談タイム(;・∀・)
この和やかさにはちょっと救われます。