あゝ…今回は、ぴったりな音楽から先に。
絶世生物Mrs. GREEN APPLE
2017/01/11 ¥250
生物って、自分の複製を作り続けて生存することへの執念の塊。みたいなアホなくらいにとんでもない音楽です。(先日、このバンドでこの曲だけがだめだという議論を小耳に挟んだのですが(^-^;、僕はまだ好きです)
かしゆか商店第二回の品物は竹細工のバッグ。
今回も、店主こだわりの生活感覚と文化との出会いをおさらいして、店主の精神に触れようか…とも思ったのですが、そう簡単にはいかないw
絶世生物が流れてる中、前回のように静かな心ではいられない。
かしゆかは、しなる
2019/04/26現在、みなさまのハートにあるPerfumeはきっとコーチェラ・フェスティバルのPerfumeでしょう。僕もそうです。
そして、そのPerfumeは、もうぐわんぐわんにしなってる。
どうしてPerfumeがこんなに好きかっていうと、それはかしゆかがかわいすぎるからなんですけど、その本質に深入りしようとしたとき、そこには「しなり」がキーワードとして存在しているように思われます。
僕が切り取ったものなのでそんなにジャストではありませんが、コーチェラの配信スクショよりまずはエレクトロ・ワールド。
こうやってみると、かしゆかのストレートの髪や変態なスカート丈も、必然に見えてきます。
If you wannaからもいくつか。
↑腰がうねってる!
腕も細長くしなやか。
これ、むしろ脚見せしないわけに行かないでしょう、こんなに美しいのなら。
もう一つ、腰のくねり。
と、このようにかしゆかはとにかくしなる。Perfume全体もしなってるんですけど、特にかしゆか。
そこで、今回の竹細工。
竹という異質の素材
素材である竹について、Wikipediaを見てみるととてもおもしろい。
まず竹は、そもそも草だか木だかがわからないw
タケが草本か木本かは意見が分かれる
別の記事では
『竹は木のようで木でなく、草のようで草でなく、竹は竹だ!』
上田弘一郎京大名誉教授(世界の竹博士)
なんて意見も。このような分類からはみ出した感じは、なんともPerfume的w
生物的にも異質な竹ですが、素材としても変わっています。
強靭であり、細工が容易で、木材にはない弾力性に富んでいる。
竹とかしゆか
竹細工の職人は、この素材を削って竹ひごを作るのですが、店主はこの竹ひごをじっくり観察してます。
薄さ0.2mm、紙のように薄く、波のようにしなる…とコメント。
このなめらかでしなやかなものが、組み合わせにより頑丈さを手にするというところに、特に店主は感動したようでした。
今回、店主は「長く使えるもの」というテーマを掲げて竹細工の買い付けに訪れていました。そして、長く使えるものは時間をかけて探したい、とも。
つまりは時間をかけて、長く使えそうなものをいくつか見聞した上でこの竹細工にたどり着いたということだと思います。
竹細工に惹かれたのはこの、しなやかなものが頑丈なものを構成するという一種のファンタジックな要素にあったのかもしれません。
しなやかさを追い求め?続けているように思われる店主ならではのチョイスです。
あゝ、かしゆか
このように非常に興味深い竹細工なわけですが…竹の利用範囲はものすごく膨大な範囲に及ぶため、それこそウィキの記事で一覧を見てみると良いですw
ウケるくらい多い。
なんかこう、人間は竹に取り憑かれているんじゃないかってくらいに、ものすごくいろんなことに使ってます。
竹の特質は、その繊維質の構造にあります。そしてこの、繊維的なものを使いまくるという性質は実は生命の基本単位である細胞にもあります。
高校生物ではあんまり扱わないものの、大学レベルではバンバン出てくる、細胞骨格がその一例です。
しかも、どうやら原核生物時代から繊維構造を利用しているらしく…
僕ら人間が、取り憑かれたように竹を利用するというのも、生命が原始の頃より繊維構造を利用してきたことと関連してるのかもしれないですね。
長く使えるもの、とかしゆかは言っていましたが、竹細工は大事に使えば100年−200年持つそうです。
人間一人の命を軽く超越した長さですが、その背景には数十億年にも及ぶような生命と繊維構造とのつながりも隠れているのですから、気が遠くなりますねw
店主に急須で茶でも入れてもらって一呼吸させてほしいw
かしゆか商店こそ、時間をかけて楽しみたい場所ですね!