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Future Popのアートが決して雑な仕事じゃない件

Perfume最新アルバム『Future Pop』のジャケに関して、僕は否定的でした。

Future Pop初回限定ジャケが決定的にダサい

ダサい、意味不明…などと散々にこき下ろしてしまいました。

が、そこには致命的勘違いが含まれていました。

CGという思い込み

この単純な直線を膨大に配しただけに見えるアート、僕はCGだと思いこんでいました。

しかし、よく見るとこれCGではないっぽい。

一つ一つの直線が不自然に異なっていること、そして一部重力の影響を受けていること、から、おそらくはコレはテープかなにかで造った実物を用いた表現のようです。

↑これなんか、実物っぽいことがわかりやすくなってます。のっちの前にある幅広のラインやかしゆか、あ〜ちゃんのかき分けるような仕草が本物のテープかなにかでこの直線が表現されていることを伺わせます。

また、実物のジャケを見れば、なおさらテープっぽさが分かります。

CGで作ったアートなら、なんとも手抜きなものに見えますが、これを実在のテープかなにかで造ったというなら壮大な手の込みようです。

CG使えばいいのに、といえばそれまでですが、この謎の気合・手の混んだ無駄というのはいかにもPerfumeらしい。

ヒューマニティーを伴ったテクノロジーみたいな。

アートのメッセージ

一見するとただの無味乾燥な機械的表現なんだけども、よく見るとそこにはアナログ感というか、人間ぽさがほのかに漂っている。

技術に人間が置き去りにされていた「近未来三部作」が描いていた未来像とは違う、新しい未来像ではないか、と僕は思いました。

タイトルも『Future Pop』となっていて、終末感ただよう「近未来三部作」の世界観とは真逆。

かつて世界の終わりを見据えたPerfumeが、世界の始まりを見据えて帰ってきた。無機質で非生命的だったスプロールのパーツひとつひとつが、誰かの思いを載せているように彼女たちには見えている。

凄まじい勢いで進化を遂げていく技術の中で一緒に歩んでいく人間、みたいなのが今回のテーマなのかなと。

そんなことを僕はこのジャケを見ながら考えました。

新しくて面白い、そして愛すべきキャラクターを持ったPerfumeが帰ってきた。このジャケは、数あるPerfumeの傑作ジャケの中でも特に好きなものへと変貌しました。

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